エニックス製の自動寿司握りマシン?

ではエニックスは何の会社かというと、福島さんがおっしゃるには「うちは企画会社なんだよ」ということでした。

新しい商品やサービスを企画して、実際にそれをビジネスとして成立させていく企画会社なので、「ドラクエがヒットして以降、世間からはすっかりゲーム会社と思われてしまっているが、それはあくまで今たまたまゲーム事業が軌道に乗っているということ。君たちもうちでプロデューサーをするなら、ドラクエの続編を作れるかな? なんて意識で来てもらっちゃ困るぞ。最初のドラクエのような、まったく新しい市場を生み出す商品、それを企画するのが君たちの本分なんだ」と飲み会のたびにいわれました(当時のエニックスは百数十人しか社員がおらず、会長の福島さんもかなり社員の顔を知っていて、たまに一緒に飲みに行くぐらいの距離感だったのです)。

実際、福島さんは公営住宅関連のビジネスの他にも、自動寿司握りマシンによるテイクアウト寿司店など、1970年代から1980年代当時としてはかなりチャレンジングな新ビジネスに色々トライし、それらを経たうえでのゲーム事業参入でした。

「マニアの趣味」から「大衆娯楽」へ。日本で最初の爆発的RPGブームを巻き起こした「初代ドラクエ」の偉大なる功績とは?_4