子どもの性被害、性虐待の加害者は、〝知っている人〞〝見たことがある人〞〝優しそうな人〞が多い!?

報道でもよく言われている通り、子どもの性被害、性虐待の加害者は、子どもにとって〝知らない人〞、〝へんな人〞ではなく、〝知っている人〞〝見たことがある人〞〝優しそうな人〞が多いということが共通しています。

「知らない人に付いていかないように」という言葉だけでは実態に合わなくなってしまいました。ですが、顔見知りの大人がすべて悪人、怪しいわけではもちろんないので、「いつも公園にいる人からお菓子をもらった」「とっておきのおもちゃがあると車から男の人に声をかけられた」など、子どもがふと気を許してしまいそうな言葉に対して、日頃から、そんなときはどうしたらいいか話し合っておくことが大切です。

大きな声を出す。走ってその場からすぐ離れる。親へ電話をする。「あ、おまわりさん」と時には嘘をつくなど。子どもの年齢や性格に合わせて効果的な言葉を考えたり行動していけるようにしましょう。

親や周りにいる大人も、「ちょっと変だな」と思ったり、何らかの形で子どもと接触しようとする人がいた場合、とりあえず通報し、パトロールなどの対応を促すようにしましょう。

#1『日本の性教育が遅れている実情って?「思春期になったら…」だと遅すぎる理由』はこちら

#3『子どもとお風呂はいつまで入っていい?→「体つきの変化が、子どもではなく“異性”として捉えてしまう」。“何でも話せる親子関係”は「タッチング」と「リスニング」で育てられる!』はこちら

『おうち性教育はじめます 一番やさしい!防犯・SEX・命の伝え方』(KADOKAWA)
フクチマミ、村瀬幸浩
親子間のおふざけスキンシップが“性の被害者・加害者”を育てる!? スカートめくりやカンチョーも「あなたが好き」ならやっていいの?〈おうち性教育はじめます〉_2
発売日:2020年3月3日
価格:1,430円(税込)
単行本:200ページ
ISBN:4040645170
子どもにどうやって伝えたら…が、マンガでわかる!

「なんでママは立っておしっこしないの?」と聞かれたら、「知らないおじさんに髪をひっぱられた!」と子どもが泣いて帰ってきたら、どうしますか?
おうち性教育=子どもを守るための教育です。

自らが学校で詳しく「性教育」を教えてもらってこなかったママ・パパたち。今の学校ではさらに教える範囲が狭くなっています。その一方、幼児からネットを使い性情報に簡単につながることができる現在、
子どもが性の対象になった事件を伝えるニュースも連日報道され「自分の子どもを被害者にも加害者にもしたくない」という漠然とした不安でいっぱいです。
性教育を学ぶことは、実は「性犯罪の被害者・加害者にならない」「低年齢の性体験・妊娠のリスクを回避できる」さらに「自己肯定感が高まり、自分も人も愛せる人間になる」とメリットばかり!

では、いつ何から伝えるの? 世界では、5歳から(!)の性教育を取り入れている国が多く、3~10歳ごろの自分の体に興味を持ち始めた時が最も教えやすいタイミング。

お風呂上がりに「おしり~おっぱい~」とふざけ始めたら、教えるチャンスです! 本書は、「うちにも赤ちゃんはくる?」といった突然やってくる素朴な質問への答え方から、性犯罪の被害者・加害者にならないための日々の言葉かけ、思春期に訪れる男女の心と体の変化まで、親子で一緒に学ぶことができます。
日々の家族の会話で子どもを守り、これからの時代を生き抜くための力を養う「おうち性教育」をはじめましょう。 
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