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6人きょうだいで育った 

陸自は6月15日、被害者3人の氏名所属を公表した。ともに名古屋市の守山駐屯地に拠点を置く第35普通科連隊所属で、亡くなった2人は菊松安親1等陸曹(52)と八代航佑3等陸曹(25)。左太ももを撃たれた原悠介3等陸曹(25)は全治3カ月の重傷。
訓練は14日午前8時ごろから候補生約70人と教官や隊員約50人が参加して始まり、同9時ごろから89式自動小銃の実弾射撃の「検定」を始めた直後、A容疑者が突然3人に向けて計4発を発砲した。
最初に八代3曹のわき腹に1発、続いて菊松1曹の胸部に2発、原3曹を撃ったところで別の隊員に取り押さえられたという。
県警は15日、容疑を殺人に切り替えて送検した。A容疑者は「教官に叱られた」などと供述しており、県警が陸自の警務隊とともに詳しい動機を調べている。

事件直後の日野基本射撃場(共同通信社)
事件直後の日野基本射撃場(共同通信社)
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衝撃の事件を起こしたA容疑者はこの春、岐阜県内の高校を卒業したばかり。同県南西部にある実家の一帯は、牛舎があったり田園が広がるのどかな田舎町だ。
築年数の古い日本家屋が立ち並ぶ中でもA容疑者の実家は壁などの塗装がところどころ剥げているなど、手入れが行き届かずに老朽化が激しいように見える。雑草が伸び放題の庭には、壊れたイスなどが放置してあり、飼っているのか居ついたのか判然としない猫が数匹寝そべっていた。インターホンにも応答はなく人の気配は感じられないが、事件のあった14日夜には電気が灯っていたという。

「Aくんは6人きょうだいの上から3番目のはず。一番上がお姉ちゃんで20代後半、あと、20代前半のお兄ちゃんと、高校生と中学生の弟がいて、一番下が妹さんだと思う。お父さんはトラックの運転手で、お母さんは結構若い印象だね。まだ子供がちっちゃい時に引っ越してきたから、ここに住んで10年から15年くらいになるんじゃないか。
ただ、近所づきあいをしたくないのか、ゴミ清掃の集まりなんかにもまったく顔を出さないな。今何人が住んでるのかはわからないけど、子供がたくさんいるのは近所の人はみんな知っているよ。まだ男の子たちが小さいころは魚がいるってんで、兄弟で田んぼをのぞき込んだり、庭先でよく走り回ったりしていたよ」(近くの住民男性)

高校時代の容疑者A
高校時代の容疑者A