心臓マッサージをしながら
「聞こえますか!」と何度も呼びかけて…
事件は東京都町田市の横浜線町田駅に直結した複合施設で起きた。週末は音楽ライブや様々なイベントが開催されることも多く、発砲のあった現場付近には、おもちゃの用意された子ども向けの芝生広場や、壁に自由に絵を描くことのできるスペースもある。小さい子どもを連れた家族の利用も多いという。
「19時半頃、『パンパン』と発砲音が聞こえた後に、ちょっと間を置いてまた今度はハッキリと『パン』と聞こえたんです。次の瞬間、わーっとターミナルプラザからたくさんの人が走って逃げるのが見えた。これは只事じゃないと思って警察が到着した後に近づいてみたら、男性が血まみれで横たわっていました。床は血の海になっていて、かなり深刻な状況なのが見てとれました。警察官が交代で心臓マッサージをしながら『聞こえますか!』って何度も呼びかけてたんですけど、遠目から見ても反応がなかったので、意識はまったくなかったんだと思います」(地元・50代男性)
事件後、1時間もたたないうちに一部の暴力団関係者の間で事件直後の動画が出まわった。動画には拳銃で撃たれた被害者と思われる、入れ墨の男性が大量の血を流して倒れている姿が映されていた。
殺害された男性は六代目・山口組極粋会の鈴木英東幹部(51)。そして翌27日、神奈川県警に拳銃を持参して出頭したのは、職業不詳の佐々木誠容疑者(58)。彼は元組員だといわれている。
「佐々木は店内にいた鈴木組員と話をした後に発砲。鈴木組員は一度は店の外に逃げたものの、佐々木が追いかけて再び発砲。佐々木は店内と外で少なくとも5、6発は撃っている。周囲には複数の一般市民がいた」(捜査関係者)
事件当日、喫茶店を利用した学生が語る。
「事件のあった数十分前に自分も利用してたんで、もう少しで鉢合わせてたと思うと怖いですよね。その時はサラリーマンとか大学生とかお年寄りが数人(10人未満)いたと思います。その時いたお客さんで巻き込まれてる人もいたかもしれないと思うと、本当に気の毒ですし、トラウマになりかねない」