幼稚園の年中から戦争映画や洋画を観ていた
青木容疑者は「自分の趣味」という第2章で自身の嗜好についても触れている。
こちらも彼の内面を知るうえでの手掛かりになると思われるので、一部抜粋して紹介する。
〈自分は今まで、様々な事をやってきて、今の自分がある今日この頃であると思われる。しかしながらどれも浅く広くであった〉
〈敢えて言えば野鳥ぐらいである。自分は幼い時分より飛ぶ物に非常に興味があった。故に幼稚園の年中の頃より、様々な戦争映画や、洋画ばかりビデオを借りてきて見ていた〉
驚かされるのは幼稚園の年中の頃より様々な戦争映画や洋画ばかりを見ていたという記述だ。1章、2章の記述を通して、中学生にしては大人びた印象を受ける。
最後は〈これは卒業文集なので、中学の思い出をかかなければと思い書く事にする〉と中学校時代のエピソードで締めくくられているが、どこかとってつけたような印象で、じつにあっさりとした文章となっていた。
また、青木容疑者はクラスメイトが選ぶ「〇〇そうな人ランキング」で「空が飛べそうな人」で2位、「お笑いコンビになりそうな人」で3位、「社長になりそうな人」で2位にランクインしていた。
「目立たない少年だが、勉強もできて、どこかクラスで一目置かれた存在」だったとある同級生は語る。
いっぽう、小学校の頃の卒業文集では野球をテーマに執筆、将来の夢は「医者」だった。
かつて命を救うことを夢見た少年は、なぜ4人もの命を奪ったのかー。
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
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