「添付ファイルの文字化け」を確実に避ける方法

添付ファイルされていたZIP圧縮のファイルを開くと「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」というようなファイルばかりが並んでいた…そんな経験はないだろうか。

こうした文字化けが起きる原因は、コンピュータの内部処理のために文字に割り振られたコード、いわゆる「文字コード」の違いにある。

日本版のWindowsでは長年「Shift JIS」という文字コードが使われてきたが、macOSでは「UTF-8」という文字コードが使われている。圧縮したときの文字コードと解凍するときの文字コードが違うために、別の文字に置き換わってしまうというわけだ。

この問題は、単にWindowsとMacだけの問題ではない。シェアとしてはわずかだが、Linuxの文字コードも「UTF-8」だ。また、Windows 10や11では、システムの文字コードをUTF-8に変更できるようになっている。したがって、Windows同士でも文字コードの違いによる文字化けが発生してしまう場合があるのだ。

文字化け問題を回避する一番単純な方法は、「ファイル名に日本語を使わない」ことだ。圧縮する前のファイル名をすべて半角アルファベット+数字の組み合わせにしておけば、OSの文字コードが違っていても文字化けが起こらない。トラブルを確実に回避したいならこの方法を選ぼう。

「サイズは10MBまで」「ファイル名に日本語はNG」「パスワード付ZIPは時代遅れ」… 相手に常識知らずと思われないためのメールの“添付ファイル”最新マナー_2
Macから届いたZIPファイルを開いた例。文字化けしているのは、元々ファイル名が日本語だったもの。ファイル名がアルファベットのものは文字化けが回避できている