チュッパチャップス30分舐められるのか検証してみた結果…

チュッパチャップス(クラシエフーズ株式会社/1本39円/?分)

包装の解き方を最初に教えてくれたカンロ飴、ヨーグルト味が人気だったチェルシー、才色兼備のいちごみるく…健康志向で菓子業界が変化していく中、昔ながらのアメの未来は_11
今でも棒付きキャンディといえばこれ。あちこちで見かける

さて、ここまでアメを紹介してきたが、それぞれのキャプションに"○分"と書いていたことにお気づきだろうか。実はこれ、アメを舐め終えるまでの所要時間。このチュッパチャップスと比較するために必要なデータなのだ。

チュッパチャップスが登場した際のキャッチコピーは『30分おまかせキャンディ』だった。サイズが大きく「30分舐め続けられる」というPRだったのだと思う。

ただ「30分間、飴を舐め続ける」という行為そのものが、子どもには厳しかった。私も途中でギブアップした記憶があるし、今回周囲の知人達にヒアリングしたところ、同意見が多かった。

というわけで今回は、大人力(笑)で本当に30分間舐め続けられるのか、試してみた。

数十年ぶりにお目にかかったアメ本体は、昔よりも小さい気がした。
とはいえ、他と比べれば大玉であることには間違いない。

包装の解き方を最初に教えてくれたカンロ飴、ヨーグルト味が人気だったチェルシー、才色兼備のいちごみるく…健康志向で菓子業界が変化していく中、昔ながらのアメの未来は_12
包みを開いたばかりの0分の状態。記憶よりも小さく感じる

口の中で転がしていようと舐め始めたのだが、即座に「舐めにくい」と感じた。考えてみれば当然だが、このアメ、棒を手に持って舐めることが前提なのだ。口の中で転がそうとすると、唇に緩衝して思ったように動かせない。

これは困った。仕事をしながら時間を測るつもりだったからだ。子どもにとって30分は長く退屈な時間だが、大人にとっての30分は短くも貴重な時間。
結局、口の中に入れっ放しでPC作業をしたが、これが結構大変で、転がるアメにつられて棒が動き回り、口周りがものすごく疲れた。

10分後にはかなり小さくなっていたが、そこから先がなかなか減っていかない。20分以降は触れられるアメの面積が小さくなり、棒を舐めている感覚になっていった。

包装の解き方を最初に教えてくれたカンロ飴、ヨーグルト味が人気だったチェルシー、才色兼備のいちごみるく…健康志向で菓子業界が変化していく中、昔ながらのアメの未来は_13
20分後。噛んでしまいたい欲求をじっと抑えてこの後7分舐めきった

果たして、舐め終えたのは27分後。
ほぼ「30分おまかせ」は間違いなかったが、子どもならもっと長時間を要するはずだ。
そもそもこのアメ、子ども向けではなかったのかもしれない。