子どもの頃からずっとある、ロッテの板ガム
調べてみると、実家の駄菓子屋で販売していた板ガムはすべてロッテの製品だった。
戦後の食料不足の時代、日本人は甘いものに飢えていた。子どもを中心にガムの愛好者が増える中、チューインガムに将来性を見出したロッテが、製造を開始したそうだ。その中から今でも入手できるガムを紹介したい。
最初に知った板ガム
「フルーツ=健康(他よりマシ)」を信念としていた母が与えてくれた板ガムは、次の二種類だった。
ジューシー&フレッシュ
気づいたら食べていた板ガム。ロッテの板ガムといえば条件反射的にこれが思い浮かぶ。
今回、数十年の時を経て味わった懐かしい味は、当時と少し違うような気もするが、あまりに遠い昔なので定かでない。様々な甘い香りの混じったミックスジュースのよう。
今は強めに感じるシナモンの香りは、当時、フルーツの一種だと思っていた。
クイッククエンチ
このクイッククエンチは、CMソングをよく覚えている。ジューシー&フレッシュと違い、猛烈な酸味に驚いたものだった。
今食べてみてもかなり酸っぱく、噛んでいると思わず口元がすぼまる。レモン香料使用とあるものの、いろいろな柑橘を混ぜたような香りがする。
当時、「運動」と言えば体育の時間と鬼ごっこぐらいだった子どもの私達にとって「スポーツ用」のガムは、お兄さんやお姉さんに近づくような憧れの象徴だった。