心配な場合は検査を。治療は完治するまで続ける

検査は通常、医師の診察と血液検査により梅毒にかかっているか判断されます。

何らかの症状がある場合は、すぐに検査し陽性と判定されて治療を始めれば、梅毒は完治します。

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ただ、感染して1カ月未満の時期は、血液検査をしても結果が正確に出ないことがあります。
病原体が血液内に侵入し、それに反応して抗体というものができて初めて、正確な検査結果が出るので、感染直後や、病変(できもの)ができた直後には陽性とならないことがあります。

一度、検査で陰性だった人でも心配な人は1カ月後、再検査しましょう。
費用が心配な場合は、自治体や保健所の無料検査場があるので、利用してください。

治療には抗菌剤を用います。早期に治療すれば完治します。検査を先延ばしにしたり、治療をせず放置したりせず、早めに医師に相談しましょう。

また、梅毒は症状が出ても数週間で軽快するため、完治したと勘違いする人が多く、そのまま生活してしまい、知らない間に他の人に感染させている場合があります。
きちんと治療しない限り、梅毒の病原体は体の中に残り、また症状として現れます。
早期の薬物治療で完治が可能な病気なので、とにかく完治するまでしっかり治療を受けましょう。

妊娠している人は、妊婦健診を受けてください。初期の妊婦健診には梅毒の検査が含まれています。
もちろん健診後に、感染する場合があるので、気になる場合は主治医に相談しましょう。

梅毒は、珍しい性感染症ではなくなっているので、自分は大丈夫と思わず、少しでも心配なことがあれば、検査を受けること、そして必ず完治するまで治療を続けるようにしてください。

取材・文/百田なつき