梅毒は性生活に奔放な人がなるものではなく
身近な性感染症に
梅毒の感染経路は性的な接触が主であるため「性生活に奔放な人がなるもの」というイメージがあるかもしれませんが、ここ最近の増え方を見ていると、いまや身近な性感染症となっています。
女性の場合、パートナーから感染した、または不特定多数のパートナーがいる、特定のパートナーに不特定多数の性交渉の相手がいることで、梅毒に感染することがあります。
主にセックスなどの性的接触により、口や性器などの粘膜や皮膚から感染するため、相手の口内や口の周りにできものがある場合、キスでも感染します。
梅毒が流行していることで、日常生活の中で知らない間に感染していないか心配になる人は多いですが、タオルなど家族で別々のものを使っていて、梅毒に感染した人が使用したものと一緒に洗濯しても感染はしないので、普段の生活においてそこまで神経質にならなくても大丈夫です。
また入浴においてはお湯で感染することはなく、梅毒の人と一緒に入浴しても感染のリスクは低いです。
ただし、明らかに梅毒の病変が陰部にあって、お風呂の椅子を洗わずに共有した場合は、性行為と同じくらいの接触となるので、感染する恐れはあります。
梅毒の一番の予防は、特定の相手でしか性行為をしないことです。
ですが、コロナ前の日常に少しずつ戻りつつあり、今後さらに人の交流が活発になっていきますし、交流の仕方もさまざまですので、なかなかそういうことにはならないでしょう。
なので、コンドームを適切に使用することが梅毒の予防としては有効です。
ただし、完璧ではないことや、オーラルセックスでも感染するので、「コンドームをしていればうつらない」ではないということを心に留めておいてください。