「ウクライナは戦争後に大きく発展する国」
――これまでの著書では、現地での食生活についても綴っている。
私は必ず現地での食事の写真も残している。今回はフィクサーが料理好きで、いろんなものをつくってくれた。
ポークステーキやサラダ、芋料理など。ヌードルやパスタ、ごはんものまで何でも食べる。
レストランでは、ラーメンもどきの麺料理も食べた。みそ汁のようなものもメニューにあった。
ウクライナでは寿司も人気がある。色とりどりのネタを巻いた巻寿司もよく見かける。彼らは日本食がかなり好きだと思う。
――ウクライナの今後をどう捉えているか?
戦争後に大きく発展する国だと考える。
文化レベルも高く、観光資源も非常に多い。ウクライナのランドスケープはすばらしい。特に、リビウはどこを切り取っても絵になる雰囲気のいい街だ。
政権の中心にいる(ウォロディミル・)ゼレンスキー大統領は40代で周辺閣僚などには30代後半もおり、若い世代が活躍している。
また、IT国家でフリーWi-Fiがそこら中に飛んでいる。かたやロシアは古い国で、若い才能が国外に出ていってしまっている。
ウクライナはその逆で、自国を守るために人々がどんどん戻ってきている。武器を持って前戦に行くだけでなく、自分のスキルを役立てたいと考える人々が各々できることをしている。
今後も状況が変化したときに再訪したい。
終わり
取材・文/高山かおり
写真提供/佐藤和孝(ジャパンプレス)