「強くて頼もしいサナエ」をアピール

【一転、議員辞職は否定】高市早苗が「総務省内部文書」と「奈良県知事選」で退路を断ってまで“暴走”を続ける理由_3
高市氏が約4年間、大臣を務めていた総務省
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高市氏は21年秋の自民総裁選で、故安倍首相の支援を受け、岸田首相に次ぐ2位に食い込んでいる。岸田政権でも閣内入りしており、自民の女性議員の中でもっとも総理総裁の座に近い政治家と言える。

政治評論家の有馬晴海氏が言う。

「ただ、後ろ盾だった安倍さんは凶弾に倒れ、この世にいない。また、彼女は派閥にも所属しておらず、群れたり金を配ったりということもしないので、仲間も子分もいない。政治は数が命。このままでは高市さんはポスト岸田レースからいつ脱落してもおかしくありません。そこで宰相候補のポジションをキープしようと、リスク覚悟で『強くて頼もしいサナエ』をアピールする動きに出ているのでしょう」

有馬氏はその狙いを「全国1000万票とされる右派票の囲い込み」と指摘する。

「安倍さんを思い出させるような力強い言動とリーダーシップで、この右派票田をしっかりとつかんでおけば、自派閥を持っていなくても総理総裁候補に残れる。ただ、現状は強気のアピールが裏目に出て、政治家として進退を問われる窮地に追い込まれてしまったという印象です」

総務省公文書流出問題と奈良県知事選で高市大臣があえて見せた2つの退路断ち。その先行きに待つのははたして?


取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班