ありがたくもあり、もどかしくもある
――執筆は一日の中でどの時間帯に行うことが多いですか?
朝早く起きられたときは、朝に書いたりしますね。でも、他の仕事が入っていると、その仕事まで時間が空いていても、準備をしたり何を話すのかを考えたりで緊張してしまって結局書けないこともあって。
ほとんど一日中休みの日に、朝から書くことが多いですね。
――ちなみにエゴサーチはされますか?
毎日しています(笑)。
――たくさんのファンの方がいらっしゃると思いますが、セクシー女優のファンと小説のファンは別々なのか、それとも重なっていると感じますか?
ありがたくもあり、もどかしくもあるんですが、セクシーな私を好きでいてくれるファンの方は、小説も肯定してくださることが多くて。「まなちゃんだから応援するね」というのが、アダルトビデオが好きで小説も好きになってくれたファンの方のスタンスだと感じていて。
小説単体で応援してくださる方は、セクシー女優のファンの方とはちょっと違う応援の仕方をしてくださいますね。「小説を読んで好きになりました」と言ってくださる方は、女性の方が多い気がします。重なっている部分もありますし、重なっていない部分もあるのかなと。
――タラレバになってしまいますが、もしセクシー女優になる前に小説家を目指す道があったとしたら、どちらを選んでいたと思いますか?
セクシー女優の仕事をしているから、小説を書かせてもらえている部分もあるんですけど…その中で、小説家になることがどれだけ大変か、ということを学ぶ部分もあります。
有名な作家さんの多くは、何千通の応募の中から賞を受賞して、文芸誌に掲載されて、ようやく単行本を出してデビュー、という道のりだと思うので…もし私が小説家になりたいと思っても、デビューできていない可能性の方が大きいと思います。そういう意味でも、その選択は選べないですね。
セクシー女優という職業は、出たいという熱意があって努力すれば、活動として上手く回っていく…自分の意志でどうにかできる部分もあると思うんですけど、小説家というのは、またそれとは違って、必ずしも努力だけの問題ではないのかなと。
本当に私はシード枠的にやらせてもらえているので、そのタラレバの質問への答えは難しいです。