ブラッド・ピットの肩をどつくハプニングも!

ブラッド・ピットのいい人すぎる素顔に接触! 大ヒット上映中のハリウッド大作『バビロン』出演者が語る、撮影の深イイ話_3
『バビロン』撮影中の(左から)ブラッド・ピット、ディエゴ・カルヴァ、デイミアン・チャゼル監督
© 2022 PARAMOUNT PICTURES 

ブラッド・ピットが入ってきたときには、ただ衝撃を受けた。「うわ! 映画スターだ!」
時代がかったタキシード、それにあわせたヘアメイク。何もかもが完璧で、自然でクールで、バランスがとれている。これぞ徹頭徹尾、映画スターというものだ。

『バビロン』でブラッド・ピットは、約100年前、1920年代のサイレント映画黄金期のスーパースター、ジャック・コンラッドを演じている。私が出演するシーンでは、4人のハリウッドの大物たちがジャックに絡む。その4役のオーディションを受けたわけだが、獲得したのは、別の男と話しているジャックのもとへ歩いて行って、話しかける役だ。

私は、過去にジャックと何度か仕事したことのある映画プロデューサーと考えて、役作りをしていた。

スタンドイン(俳優の代理)を使っての長時間のセット調整が終わると、ブラッドに紹介された。鷹揚に対応してくれたので、とても気が楽になり、話をしてみた。「近づいていったら、あなたの肩をつかんで注意を引きたいと思うんですが、いいかな?」。にっこりと「いいさ」と言ってくれた。

カメラを回すのは、これまたアカデミー受賞撮影監督のライナス・サンドグレン、監督はもちろんデイミアン・チャゼルだ。小物のカクテルを渡されるも味見はせず、役の見た目にふさわしく煙草に火をつけた。と、監督が現れて自己紹介し、撮影が始まった。何度かテストをしたあと、監督に言われた。

「フレームに入ったら、手をのばしてブラッドの肩をつかんでほしいな」
「そうします」
「やってみて」

監督も私も同じく、肩をつかむのがいいと思ったわけだ。ブラッド・ピットの肩をだよ!
1度はちょっとつまずいて、ブラッドの肩をどつくかたちになってしまった! 
彼は「ちょっとオマケがついたね」と微笑んでくれる。監督が割って入って、肩のたたき方とか、セリフについて、さらにフレームアウトの指示をする。そのとおりにやったシーンが採用された。