1年以上かけて女児の行動を下調べするケースも
これまでに帰宅直後の小学生女児など10人に性的暴行を加えたなどとして、大阪府警捜査1課は1月19日までに強制性交などの容疑で、大阪府吹田市桃山台に住む元病院職員、柳本智也容疑者(26)を再逮捕、追送検したことを発表した。
「柳本は昨年7月、府内の集合住宅で女子児童2人に性的暴行を加えたことから逮捕された。付近では小学生を狙った同様の犯行が他にも多数確認されており、府警は慎重に捜査をおこなってきた。
結果、柳本は平成28年以降、6年間にわたり帰宅直後の女子児童等10人に犯行をおこなっていたことがわかった。いずれも防犯カメラの位置などを調べ、自宅場所や帰宅時間、保護者の在宅の有無などを携帯電話にメモし、なかには1年以上にわたり女児の行動を確認して犯行におよんだケースもある」(社会部記者)
柳本容疑者は入念に下調べをし、下校後1人で留守番する女児を狙い続けた。
「6年間で被害に遭った10人の女児のほとんどが、ドアを開けた直後に押し入られている。女児にカッターナイフを見せて『殺すぞ』『刺すぞ』などと脅し、わいせつな行為を繰り返した。なかには、裸を携帯電話で撮影された女児もおり、その精神的な苦痛は想像を絶する。
これまで大阪府は教育機関と警察が連動し『知らない大人についていかないように』『防犯ブザーを持とう』と注意喚起をしてきたが、ブザーを押す暇もなく襲われたとみられ、そうした警鐘を嘲笑うように、柳本は犯行を続けてきた。
一方で柳本は成人女性の女子寮に侵入し盗撮などもおこなっており、府警は計40件を立件した。ロリコンというわけではなく、自分より弱い者を狙い続けていたようだ」(前出)