名古屋市教委は情状酌量の余地はない、懲戒免職の処分を
一連の変態事件を受けて、名古屋市教育委員会は6月30日、不同意わいせつ罪などで起訴されている小学校教員の水藤翔太被告(34)を、懲戒免職にした。
懲戒免職の辞令を受け取った水藤被告の様子を、名古屋市教委の関係者が語る。
「水藤は辞令を直接受け取るとき、涙を流しながら『申し訳ないことをしてしまった』と話していました。ほかにも、『本当に全国の教員、公務員に対しても多大な影響を与えてしまった。(教職の)信用をこれだけ失墜させてしまったことで本当にご迷惑をかけてしまった』『被害者、保護者に対しても一生の傷を負わせてしまった』などと謝罪の発言をしていました」
名古屋市教委によれば、水藤被告は起訴後、すでに保釈されている。保釈後は、複数回にわたり、対面で聞き取り調査が行われた。その結果を鑑みて、名古屋市教委は情状酌量の余地はないと判断し、懲戒免職の処分を下したという。
聞き取り調査のなかで、水藤被告が事件を起こしてしまった理由について、名古屋市教委はまったく腑に落ちないという。同教委の幹部は、教育委員会が水藤被告に行った聞き取りの内容をこう明かした。
「水藤は、“極端にストレスを感じる”などという発言はしていません。また、児童への性的思考があったのかどうかも、本人は聞き取りで話していません。
いっぽうで、本人からは“承認欲求があった”という話が出ています。ただ、教育委員会として、それを信じていいかどうかはわかりません。もちろん突っ込んで事情聴取をしました。本人は『いま言われている、SNSとかに写真や動画をあげているという承認欲求を満たすなど、そういう気持ちがあったのかもしれない』と話したそうです。
“すごいと思われたい”という気持ちで、こんなひどい事件を起こしたでは、私は納得できません。もちろん、教育委員会としても、その言い分をすべてうのみにはしていません」
15歳の少女のリュックサックに自分の体液をかけたほか、路上で自らの隠部を複数回露出させたり、児童の給食に体液を入れたり、児童のリコーダーに体液を塗ったりなど、水藤被告の変態行為は承認欲求で片付けられるのだろうか。