今、大地震が起きたら…

今、大地震が起きたら、あなたはどうしますか? 今は、夜でしょうか? 昼でしょうか? 家族そろって家にいますか? 職場にいますか? その時その場所で対応は変わってきます。

どんな時に地震が起きても対応できるようにシミュレーションしておくことが大切です。

緊急地震速報が鳴ったら、まずは身の安全を確保。条件反射のように、頑丈な机があればその下へ。隠れるところがなかったら、とにかく倒れるものから離れるなど、体にインプットしておくことが大切です。

子どもにも、あらかじめ伝えて、訓練しておく必要があります。「かくれんぼ」など遊びを通して、「揺れたら机の下に隠れよう」「揺れたら本棚から離れよう」など子どもの体にもインプットさせておきます。
 

揺れが起きたら机の下へ、を状況反射的に対応する
揺れが起きたら机の下へ、を状況反射的に対応する
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ダンゴムシのポーズを幼稚園や保育園などで習うこともありますが、ダンゴムシのポーズをする前に、落ちるもの、倒れるもの、移動するものから離れる! ということも伝えておきましょう。

そして、実際に揺れた時は、どう行動すべきか、パパ・ママが大きな声で具体的に叫ぶことで、子どもも動くことができます。パニックにならないよう的確な指示を出すことが大事です。

昔は、揺れたら「火を消して、ドアを開ける」などと言われていましたが、揺れている中で移動するのは大変危険です。ガスは大きな地震では自動で止まります。大地震の時は、その場で安全な場所を見つけ、揺れに耐えるしかないのです。
 

揺れが収まったら

夜、寝ている時に地震が起きた想定で考えてみます。大地震の場合、停電になる恐れがありますが、暗闇の中で行動するのは大変危険です。まずは灯り、そして足元の安全を確保しましょう。

そのために、灯りになるものと、足をケガしないようにスリッパなどを枕元に用意しておくと安心です。

灯りになるものは常時、枕元に
灯りになるものは常時、枕元に

2016年の熊本地震で被災された女性の話です。夜9時過ぎ、女性が、ベッドで横になっていたところ、地震が発生。ベッドにしがみついてなんとか揺れに耐えたそうです。

この女性は防災意識が高く、ベッド横の棚に、懐中電灯や車の鍵、スリッパなどを用意していました。しかし、揺れが収まって、停電で真っ暗な中それらを探しても、何一つ見つからなかったそうです。

翌朝、明るくなってから確認すると、物が全て2〜3メートル飛び、懐中電灯は真っ二つに割れていたそうです。大きな地震では置いてある物は飛んでしまうのです。

この話を聞いてから、私は寝る時に、ホイッスルを付けたネックライトと、ケガ防止の折りたたみスリッパをポーチに入れ、さらに、そのポーチを枕の下に挟んで、その上に寝ています。名付けて「まくら下ポーチ」。メガネや補聴器が必要な方も、飛んで割れないように、ケースに入れて、枕の下に挟むことをオススメします。

枕の下だと違和感があって眠れない方は、ベッドの足にくくりつけたりと、飛んでいかないように工夫してください。

これは家族一人ひとりに必要です。子どもの枕の下にも用意しましょう。