ロゴマークからブランド名が決定
NIKE ナイキ


ナイキの前身となるブルーリボンスポーツ社が設立されたのは1960年代前半のこと。創業者はビル・バウワーマンとフィル・ナイトという2人の人物だ。
彼らは創業後まず日本へと渡り、その頃、世界的に評価が高まっていたスポーツシューズ、オニツカ(現在のアシックス)のアメリカ国内販売権を獲得した。

1971年、事業拡大と利益向上を目指してオニツカとの提携を解消し、独自のシューズ生産を開始する。
同年6月には、サイドアッパーに今日のナイキのシンボルである“スウッシュ”を配した最初のサッカースパイクを発売。
“スウッシュ”は当時無名だった大学生がデザインしたことで知られている。

そしてこの“スウッシュ”の形がギリシャ神話に出てくる勝利の女神Nike(ニケ)の翼に見えることから、ブランド名をNike(ナイキ)と定め、社名も同様に変更した。

ラコステのワニ、アディダスの3本線…見慣れたマークたちには実は深い意味がある。ブランドロゴのひみつ_03
シューズの側面に施されたナイキのシンボル・スウッシュ。photo:Eduardo Francisco Vazquez Murillo/flickr

実はピューマではない?
PUMA プーマ


ドイツのスポーツブランド、プーマの創業は1948年。
だが有名なロゴマークが制作されたのは、創業約30年後の1979年のことだ。

ブランド名はアメリカ大陸に生息するネコ科の大型動物ピューマに由来するから、当然、このジャンプしている動物はピューマと思いきや、実はアフリカ大陸に棲むチーターであるという説もある。

ブランドによるとこのマークはネコ科動物の象徴で、 “プーマキャット”と呼ばれている。
スポーツの持つ躍動感などを表現しているというが、何の動物なのかなど詳細は非公開とのこと。

ラコステのワニ、アディダスの3本線…見慣れたマークたちには実は深い意味がある。ブランドロゴのひみつ_04
プーマのロゴ、正体は不明。photo:Dawn/flickr