松本人志が「今日の僕の中ではいちばん低い点数」

――合計点は461点で、その時点で3位と、なかなか厳しい評価でした。特に松本(人志)さんが90点と、この日の松本さんの最低点だったんですよね。これが意外でした。松本さんの評価がいちばん高いタイプのネタかなとも思っていたので。

 松本さんは、自分のフィールドに近いネタには厳しいっていうのは、よく聞きますね。ライバルって意味じゃないですよ。たぶん、自分も想像できてしまうからなんでしょうね。だから胸に響かないのかも。でも、僕らの点数が低かったのと、そのことは関係ないかな。

ただ、ひとつ思ったのは、松本さんは優勝したビスブラ(ビスケットブラザーズ)に98点をつけてるんですよ。僕らと8点差です。合計点で言うと、僕らとビスブラは20点差だったから、そのうち半分近くが松本さんの点差なんです。コント自体に8点差があったのならしょうがないですけど、そんなに差があったのかな……とは思っちゃいましたね。

堂前 えっ、ブチ切れてるの?

 いや、厳しいですよ、って話。審査員が5人しかいないので、M-1決勝の7人制よりも1人の1点が重いんですよ。

「松本さん、僕らとビスブラ、8点差って厳しくないですか⁉」ロングコートダディがキングオブコント2022決勝の結果に思うこと_4
すべての画像を見る

――松本さんが講評で「90(点)は高い点数なんですけど、今日の僕の中ではいちばん低い点数ですね」と言ったとき、兎さんが軽く噛みついてましたもんね。「言っちゃってんじゃん」って。

 何か言わなと思ってたんですけど、僕、準備しといたセリフを言うと、だいたいウケないんですよ。なので、「何かいいのを拾えそうなところ」待ちだったんです。で、「言っちゃってんじゃん」のとき、浜田(雅功)さんが横で、けっこう笑ってくれてたんです。なので、もうちょっと言ってもいいのかな、って。

――そのあと「(松本さんは)金髪だから、印象に残りやすいんスよ。やめてくれよ」とまで言いましたもんね。よく言えましたね。

 あそこは、効かせにいきました。

堂前(ニヤニヤしながら兎を眺めている)

取材・文/中村計 撮影/矢橋恵一

ロングコートディが語るキングオブコント2022「ビスブラ、ニッポンの社長、僕らの3組から優勝者が出ると思ってました」 はこちら