11月30日『M-1グランプリ2022』のファイナリスト9組が発表された。今年は過去最多となる7261組がエントリーし、その戦いは予選から熾烈を極めた。優勝候補筆頭と言われていたオズワルドが敗者復活戦に回り、決勝常連組のゆにばーすやインディアンスに至っては準々決勝で敗れるという大波乱が起こっている。
さらにM-1と同様『キングオブコント2022』では、ビスケットブラザーズが過去最高得点で優勝、12月10日に決勝戦が行われ天才ピアニストが王者に輝いた『女芸人No.1決定戦 THE W 2022』もファイナリストの数が12組に増えて大混戦だった。年が明けたらすぐ『R-1グランプリ2023』も控えている。
2023年はどんな芸人が賞レースで活躍するのか。そこで4大お笑い賞レース(M-1、キングオブコント、R-1、THE W)の決勝に1度も進出したことのない芸人さんの中から僕が勝手に思う2023年ツギ賞レースニクル芸人5組を選出。お笑いの好みは人それぞれなので、ほんの少しばかりの根拠も添えつつも、基本的には僕が「賞レース決勝で見たい」と思っている芸人さんを紹介する。
M-1準々決勝で大爆発! ダブルヒガシ
大阪よしもとに所属する漫才師。『M-1グランプリ2022』準々決勝の爆発はすさまじかった。僕は準々決勝のネタを配信で、すべて見たのだけど、もしかしたら全組の中で「1ウケ」だったかもしれない。
ここ1〜2年、見るネタすべてがおもしろいし、ウケまくっている。今年決勝にいないのが不思議なくらい脂の乗り切ったコンビだ。
ダブルヒガシの特徴は、Wボケともまた違う2人独特の役割で演じられる完成度の高い漫才コント。1つ1つのボケが強い上にキャラとしてのパワーがあり、なおかつドラマ性も兼ね備えているので無敵だし、そのおかげでボケのフレーズが記憶に残りやすい。僕はM-1準々決勝ネタの「笑てたええやん」が耳にこびりついて離れない。そして何よりめちゃくちゃ楽しそうに漫才をするのが最高な2人、勝ち上がらない要素が見当たらない。