第6話は後遺症についてのお話です。
くも膜下出血の術後2週間は脳梗塞と同じような症状の後遺症を発症する可能性があります。
この後遺症は最悪、死に至ります。
発症は突然やってくるので、この2週間はずっとビクビクした状態で過ごさなければなりません。まさにサドンデス状態、戦地に丸腰でほっぽり出される感じです。
できることと言えば祈ることのみ。
私は頭の中で死んだ父方の祖父母と母方の祖母に「どうか後遺症、発症しませんように」と祈りました(後遺症の有無は第15話で明らかになります)。
それをきっかけにして、私は毎年必ず1回は父方母方のお墓にお参りに行くようになったのです。そして、いつの間にか肉親以外のお墓にもお参りするようになりました。
6年住んだシェアハウスから引っ越した際には、引っ越し先の近くにあった太宰治と森鴎外のお墓にお参りしました。
すると、その1週間後にある出版社から「話す」ことに関わるアンソロジーに私の漫画を載せないかという依頼がきました。「他にどんな作家さんの作品が載るのですか?」と尋ねたところ、太宰、森両先生のお名前が挙がったのです。何か見えない力を感じました。お墓参り大事。
風俗バレの危機!!「ところで、おにーちゃん、どこで倒れてたの?」/くも漫。(6)
半ニートのアラサー男が風俗店でくも膜下出血を発症……恥と死が隣り合わせの過酷すぎる闘病生活と、それを支える家族の絆を描く全国民必読、爆笑と感動の実録ドキュメント!
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