マナー1 焼肉好きは自分で焼くのが名刺代わり

新社会人が最初に学ぶビジネスマナーのひとつが名刺交換の方法であろう。しかし我々がここで学ぶべきは名刺交換ではない。
新しいメンバーで焼肉に行くと、焼きたい人もいれば、他の人に焼いてもらいたい人もいる。しかし、初対面同士であるなら必ず、全員が自分で焼くべきなのである。焼き方を見れば、その人が今まで焼肉にどう向き合ってきたのかが分かるからだ。つまり、焼き方を相手に見せるという行為は、いわば自己紹介、つまり社会人の名刺交換と一緒なのである。

肉を選ぶ、焼くという行為はいわば自己紹介なのだ
肉を選ぶ、焼くという行為はいわば自己紹介なのだ

マナー2 相手に不公平感を与えないお肉の取り方

お皿に盛られた人数分のお肉をよく見ると、不揃いな時がある。誰が見ても食べたいものと、端っこや筋が残っていたりするもの。各自がどれを選ぶのか気まずい空気が流れることになる。ここは上司や女性に良い部分を譲るべき!? 
いや、そんなことをしてはいけない。
焼肉という舞台の上では、全員が平等なのだ。焼肉に上司も部下もない、男も女も関係ない。
こういった場合、最初に選ぶ順番をしっかりと決め、毎回先頭がずれていく方法が一番だ。これで、誰ひとり不公平感を味わうことなく、メンバー全員が安心して焼肉を楽しむことができる。

一見何の変哲もない盛り合わせも、よく見れば不揃いの肉たちが混在している
一見何の変哲もない盛り合わせも、よく見れば不揃いの肉たちが混在している

マナー3 写真は3秒、動画は15秒、合計20秒以内に完了せよ

肉バカが”No Meat, No Life.”というブログを始めた頃。
約15年ほど前は、食事の時に写真を撮る人は少なかった。
肉バカと同じようにブログをやっていたり、食べログのレビュアーだったり、本当に一部の人だけが写真を撮っていて、周りのお客さんからも変な目で見られたりしていた。
しかし、今はInstagramやFacebookを始めとしたS N Sを利用している人がほとんどで、料理やお肉の写真や動画を撮影するのは普通すぎて、何の違和感もない。

だが、この写真や動画の撮影には、当然のことながらマナーが存在する。
お店の方に撮影許可を得るのは当然として、同席しているメンバーへの配慮だ。せっかくお肉が運ばれてきてテンションが上がっているのに、撮影が終わるまでずっと待たされるのは辛すぎる。しかし、SNSにあげることを楽しみにしている方もいるので、それを否定するわけにもいかない。
そこで守りたいのが1人1人の撮影タイム。写真であれば3秒だ。
これだと1枚か2枚しか撮影できないであろうから、自ずと集中力が増し、今まで以上に良い写真が撮れるという複利的効果もある。
また、動画はせいぜい15秒だ。Instagramのストーリーは15秒単位なので、これで十分。写真から動画への切り替えを考慮しても、撮影時間は1人20秒あれば十分といえる。この位であればテンションを下げずにほかの人も待っていられるのではないだろうか。

新しい年度の始まりだからこそ知っておきたい! ビジネルマナーより先に覚えるべき焼肉マナー・初級編_d
いい肉に出会ったときほどじっくり撮影したくなるが、そこは全集中で乗り切ろう

今回は焼肉マナーの初級編をとして3点をお伝えしたが、焼肉マナーはまだまだ奥深い。まずはこの3点にしっかりと気を付けて、焼肉を通して最高のコミュニケーションをとってほしい。それができた時こそ、焼肉マナーの中級編を伝授する時だ。