前回とは構図が一変 勢いのある国民民主、石丸新党も参戦

参院選の各選挙区のなかでも最も定数が多く、注目を集める東京選挙区。まずは、ここ最近の各党の戦いぶりを振り返ろう。

2022年の参院選では得票数順に自民・朝日健太郎氏、公明・竹谷とし子氏、共産・山添拓氏、立憲・蓮舫氏、自民・生稲晃子氏、れいわ新選組・山本太郎氏が当選。立憲の2人目や維新の候補、ファーストの会代表(当時)の荒木千陽氏らは当選ラインに届かなかった。

また、今回改選を迎える議員たちが当選した2019年の参院選では、同じく得票数順に自民・丸川珠代氏、公明・山口那津男氏、共産・吉良佳子氏、立憲・塩村文夏氏、維新・音喜多駿氏、自民・武見敬三氏が当選。立憲の2人目やれいわ、国民民主の候補は落選した。

つまり、前回2回の参院選東京選挙区では、自民2人、公明1人、立憲1人、共産1人が手堅く当選し、残り1議席をれいわや維新といった中小規模の政党が獲得する、という構図になっていた。

注目の地域政党「再生の道」を率いる石丸氏(本人SNSより)
注目の地域政党「再生の道」を率いる石丸氏(本人SNSより)
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しかし、今回はその構図が一変。自民は武見敬三氏、公明は新顔の川村雄大氏、立憲は塩村文夏氏と奥村政佳氏の2人、共産は吉良佳子氏といったところは前回までとほぼ同じ政党の構図となるが、国民民主がいずれも新顔の牛田茉友氏、奥村祥大氏を擁立するほか、石丸伸二氏の新党「再生の道」の吉田綾氏も出馬する。

さらに、日本維新の会やれいわ、AIエンジニアの安野貴博氏が率いる新党「チームみらい」も候補者擁立を模索するほか、自民も2人目を立てる考えだ。

AIエンジニアの安野貴博氏(本人公式Xより)
AIエンジニアの安野貴博氏(本人公式Xより)