「ドールを迎えた時点で人間と付き合うことは諦めています」等身大フィギュアとの結婚を夢見るアラサー男子の純愛_4
レムへの愛を語るレムニアさん

レムにつぎ込んだ500万円以上

レムニアさんがレムと出会ったのは小説だった。挿絵として描かれたレムを見て、「かわいい!」と惚れた。その後アニメが制作され、声と動きがついたレムの姿を見て、「自分にとって理想の女の子だ!」と思ったそうだ。それから、レムのフィギュアやグッズを集め出した。

「15歳の時に初音ミクで初めて美少女系のフィギュアにハマりました。アニメの中でしか見なかったキャラクターが立体的に存在していることが、単純にすごいなと感激しました。レムに出会ってからは、彼女一筋。フィギュアやグッズ関係、レムのラッピングをした痛車にも乗っていますので、それを含めるとトータル500万円は軽く注ぎ込んでますね。

等身大フィギュアは高かったですが、レムの日本人形も15万円くらいしました。フィギュアは高いですが、その中でも等身大フィギュアは最高峰。ローンは、毎月の給料のほとんどを支払いに充てて、最近、ようやく完済しました。親にもきちんとお金を返したので、今、借金はありません。でも等身大スケールの胸像のレムも買いたいんですよね。それは25万くらいしますので、また貯金しないといけませんね(笑)」

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ラッピングを施したレムニアさんの愛車。レムのフィギュアと一緒にドライブすることもあるという

レムニアさんの部屋に入って、気になる点がいくつかあった。部屋に窓があるものの、全てがレムのグッズで遮断されているのだ。外から光は一切入らず薄暗く、冷んやりとしているのだ。

「直射日光が当たってフィギュアやグッズが劣化しないように、完全に太陽光を遮っています。僕の住んでいる地域は霧がよく出て湿気が多いんです。フィギュアにとって湿気は天敵ですので、エアコンと除湿器を24時間フル稼働し、部屋の中を常に一定の温度と湿度で保つようにしています。だから等身大フィギュアを購入した後、きれいな姿を維持するためにもお金がかかっています」

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温度や湿度を一定に保ち、フィギュアを大切に管理