爆売れでメーカーが「お詫び広告」を出した、平成女子の必需品

「ハイブリッドミルキー」(ぺんてる)
96年に発売されたぺんてるの「ハイブリッドミルキー」は、ミルキーペンの愛称と共に、年間販売数1億本以上の爆発的ヒットとなったボールペンである。

ペン型修正液の技術を転用したクリーミーなインクを搭載し、黒い紙の上に描いてもパステルカラーがくっきりと発色するのが最大の特徴だ。

ドクターグリップ、まとまるくん、ゲーム缶ペンケース…30代が思わず「懐かしー!」と叫ぶ、平成のレジェンド文房具5選_9
黒の紙や写真に描き込みができる「ハイブリッドミルキー」

なにより、ほぼ同時代に登場した「プリクラ」やポラロイド「チェキ」に直接描き込みができるということから、コギャルの間で必須アイテム化。

あまりの売れ行きに生産が追いつかず、ぺんてるが異例の「お詫び広告」を出すという騒ぎにまで発展したことも。ブームが落ち着くと廃番となったが、2019年には数量限定で復刻版も発売された。

ドクターグリップ、まとまるくん、ゲーム缶ペンケース…30代が思わず「懐かしー!」と叫ぶ、平成のレジェンド文房具5選_10
ミルキーインクが筆ペンになった「ミルキーブラッシュ」。いま筆ペンは画材として世界的に注目されているため、こちらも人気が出るのは間違いなさそう

最近では、ミルキーインクを筆ペンに搭載したカラーブラッシュ「ミルキーブラッシュ」も登場。筆塗りであのくっきりしたパステルカラーが楽しめると言うことで、また新たに注目を集めているようだ。

今回ご覧いただいたレジェンド文房具、本当に「懐かしー!」と声が出てしまった人も多かったのではないだろうか。

これらは現在も一線級の製品だったり、または新たに進化した製品もあって、さすがはレジェンド!といったところ。改めて使ってみて、どれだけすごい文房具だったかを再確認してみるのも楽しいかもしれない。


文/きだて たく