サウナブームによる施設混雑への解決策は、SAUNASブランドの全国展開!?

もう一つ大事にしたいことは、「施設が美しい」こと。施設が美しいと、人って所作も美しくなるんですよ。マナー違反をする人が多い施設って、やっぱりどこか汚かったり、サウナマットがびしょびしょだったりね。
注意文だらけのサウナも面白いんですけど、それはエンタメ的な面白さなので、やっぱりリラックスできない。なんかもうサウナ室で文字とか読みたくないじゃないですか。だから注意文は一切ない環境にしたい。施設が美しくあったら、振る舞いが美しくなることを信じたいですね。

――人気施設ってどうしても混み合ってしまって、そうすると中にはマナーを守れない人が出てくる。他のお客さんのためにもしぶしぶ注意文を張るしかない。マナーを守っている人と、どうしてもはしゃいでしまうビギナーさんとの共存にも課題を感じていて、これって解決策はあるのでしょうか。

私もブームが去ればサウナ人口が減るんじゃないかと思っていたんですが、サウナは生活習慣なので1回心地よさを知っちゃうと、なかなか生活から無くせない。だから、ブームとしてのサウナはいつか去ると思いますが、サウナ人口は減らないと思っています。90年代にヨガが流行って、そこから生活の一部にしていった人がいるように、サウナ人口もここから大きく減ることは無いと思っています。

――なるほど!

減らないということは、施設が増えていくしかないんです。私はもう国の事業として、国が資金を援助して、渋谷サウナスのような施設をバンバン増やすしか無いと思っています。だから複数形なんです、SAUNASは。そしたら人が分散されて、結果混まないですよね? あとは入場料とかも国に援助してもらって安くするべきなんです。毎日行くには、サウナって少し高い。サウナで健康になる人が増えたら、予算を圧迫している医療費も削減できますし、その結果、国にとっても良いことだし、サウナはもうね、国の事業にすべきですよ!

――本当に最近どこのサウナ行ってもお客さん多いですもんね。渋谷サウナスもきっと多くのお客さんで賑わうと思いますが、快適な空間を作るためにはやはり運営が大切になってきますね。

私達の中にこれまでサウナ施設の運営を経験したことがある人ってほとんどいないんです。オープンした後は何が起こるかわからないし、失敗なくすべてが上手くいくことなんてないと思います。ご利用者様にご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれません。ですが、失敗はそのたび一つずつ知恵として積み重ねていけたらなと思っています。

――一つの成功事例として、施設を増やしていけるといいですね。

サウナスも渋谷だけじゃなくて、いろんな場所に作っていきたいんですよ。そしてぜひサウナスに行くことを習慣にしてもらいたいですね。温泉も一回入ったぐらいじゃ健康にはならないのと同じように、サウナも習慣化してこそ意味がある。真に“ととのう”ということは自分の生活スタイルが変わることなんです。なのでぜひサウナスを習慣にしてほしいですし、日々のルーティーンとして来て欲しいと思います。そのためにはサウナスが近くにないとダメでしょ!? もうね、各駅がサウナスでいいと思いますよ!