今のアイドルにメガネは不要?
それにしても「メガネアイドル」のような真似をしようと思えばいくらでも真似できるゾーンに、未だ時東ぁみの後続らしい後続が現れないのは面白い。
もちろん、BiSHのハシヤスメ・アツコなど例がないわけではないし(ちなみにハシヤスメも視力は両目1.5である)、地下も含めたアイドルグループにメガネキャラは一定数いる。しかし「メガネアイドル」でネット検索すると未だに時東ぁみが検索結果の一番上にくるのが実状である。
大量人数アイドルグループ時代において、他のメンバーより一歩目立つためにはメガネは引き続き有効な手段のように思うのだが、近年のアイドルは髪の色で個性を出す方が多い。アイドルグループ戦国時代では各グループに一人は金髪キャラがいたし、今のK-POP色の強いグループだと曲毎に髪の色が変わりまくる。
また、激しく踊る機会も多いアイドルグループでは、メガネは邪魔になるという側面もあるかもしれない。ただ、そうなるとバック転とかしまくっていたセイントフォーのメガネ担当・板谷祐三子はどうなるんだという話ではあるのだが。うん、巨泉に続き、たとえが古い。一体どの世代に向けて書いているのか私は。
求ム! 次世代のメガネキャラ
「メガネアイドル」だけでなく「メガネ女性キャスター」というのも唐橋ユミから更新が止まって久しい。ついでに言えば「メガネキャッチャー」も古田敦也から後が出てこない(ちなみにこの両名のメガネはちゃんと度が入っている)。
日本 メガネ ベストドレッサー賞も全くメガネのイメージのない人が受賞するようになってからだいぶ経つ。お笑い芸人のジャンルを除けば、メガネキャラ自体がもはや絶滅危惧種なのかもしれない。
逆を言えばニッチな分野でメガネキャラとして成功できれば、独占的地位を得ることも可能ということ。そう、令和の時東ぁみはあなたかもしれない。
文/前川ヤスタカ イラスト/Rica 編集協力/萩原圭太