実は伊達眼鏡な芸能人たち

メガネをトレードマークにしている芸能人は数多いが、その中には時東ぁみのように度が入っていない伊達眼鏡の人が相当数いる。つまりそれは実用でかけているわけではなく、理由があってあえてメガネをかけている人ということだ。

例えばアンジェラ・アキがそうだ。メガネは彼女のトレードマークの一つだったが、2013年の無期限活動停止時に、その理由として「自分を守ってくれる盾みたいなものでした」と語っていた。

最近だと漫才コンビ・モグライダーの芝大輔が伊達眼鏡である。これは本人が明確に語っているわけではないようだが、外見のかっこよさが漫才の邪魔にならないよう、あえてメガネをかけているというもっぱらの噂である。

他にも顔に特徴をつけるためという理由でレンズなしの伊達眼鏡をかけているキャイ〜ンの天野ひろゆき、相方と背格好が似ており区別するためにかけたという、さまぁ〜ずの大竹一樹などの例もある。

実用メガネと伊達眼鏡の境界事例としては、当初は実用だったもののレーシック手術で視力回復後もメガネをかけ続けている南海キャンディーズの山里亮太や、メガネイメージを守るため、コンタクトの上からレンズなしのメガネをかけていた大橋巨泉といったケースが挙げられる。

続ける理由はイメージだけではない?

こうやって考えてみると、メガネというのは一度かけて世に出ると意外とやめられないものだというのがなんとなく分かる。世の中一般においてはメガネからコンタクトに変えましたというのは日常的にあることだが、芸能界では意外と例は少ない。

もちろん世間にメガネイメージが固定されているので崩しづらいというのもあるが、それ以上にメガネというアイテムが芸能人として人前に出る上でのスイッチの役割になっているように思う。サングラス芸能人なども同類であろうが、オン・オフを分ける境目をメガネが担っているのだ。

時東ぁみは子役時代から芸能活動をしており、最初はガチガチに作られたメガネアイドルのイメージに抵抗があったという話もある。しかし、いつしかメガネが芸能活動スイッチに欠かせない存在になっていったのではないかと思う。