伊達眼鏡でスタートしたメガネアイドル
ところで、皆さんは、時東ぁみがまだメガネをかけていることをご存じだろうか。
そう、2000年代中頃、つんく♂による楽曲プロデュースでメガネアイドルとして活躍していた時東ぁみである。視力は良く、かけているメガネは全て伊達眼鏡なのだが、当時メガネをトレードマークとするアイドルがほぼいなかったこともあり一部層から熱い支持を得ていた。
私は以前よりずっと彼女のインスタアカウントをフォローしているのだが、すでにいわゆるアイドル活動は一段落していて、当時とは事務所も変わっている。活動の主軸はラジオや舞台などに移っているものの芸能活動自体は続けており、3年前くらいからは筋トレにかなり力を入れている。直近は、ご懐妊・ご出産を経て子育て奮闘中という感じだ。
こういった人生の変遷を経ていながらにして、17年もの長い間、彼女はずっとメガネをかけ続けているのである。
メガネアイドルのイメージを守る逸話
2010年の映画出演時に役柄上仕方なくメガネをとったシーンが撮影されているが、それを除けば基本的に全ての場面でメガネをかけており、2016年の『有吉反省会』(日本テレビ系列)では、バラエティ番組で戯れに「メガネとってみてよ」と言った大御所に対し、頑なに拒否して微妙な空気になったエピソードを披露している。
元々はオーディション時にたまたま伊達眼鏡をかけていたことがきっかけで、つんく♂により作られたメガネアイドルのイメージ。やめるタイミングはこれまで何度もあったと思われる。事務所を移籍したタイミング、結婚したタイミング、筋トレを始めたタイミング、それでも彼女はメガネをやめなかった(ついでに言えば「時東ぁみ」の「ぁ」も「あ」に戻せるタイミングはあったはずだが彼女は今も時東ぁみである)。
イメージの固定を嫌がる人もいれば、固定されたイメージを大事にし続ける人もいる。
どちらが良いというわけではない。トレードマークへの向き合い方というのは人それぞれだ。
しかし、井上咲楽が太眉をやめた理由や、才木玲佳が筋肉をやめた理由は長文インタビューされているのに対し、時東ぁみがなぜメガネをかけ続けているかはあまり注目されていない。
私個人としては、どっちかというと時東ぁみ側に興味があるのである。