【同僚“攻め”部門】『Badass』アルフォンス・フォーサイス
『Badass バッターズ』(ハジ/プランタン出版)は架空の地、架空の組織、さらに人外(人ではないキャラクター)と少々特殊な設定の作品。ここで同僚として推していきたいのがアルフォンス・フォーサイス(通称:アル、28歳)です。竜族という希少な存在であることから、どの職場でも鼻つまみ者にされているアル。しかし、かなり真面目な性格で、とても人当たりがよく紳士的です。相手のよさを理解しようとするところもかなり推せます。
自由奔放な上司・ダンテ(受け)とバディを組み、その自由さにいろいろと振り回されるのですが……嫌な顔一つせず完璧にサポートするどころか、同じ時間を過ごす中で自然とダンテの魅力を見つけていく様子が作中に描かれています。
そんなアルを見ていると、非常に円滑に、かつ良好な関係で仕事ができそうだなぁと思ってしまうのです。
【同僚“受け”部門】『花降るふたり』加久田慎一郎
もう一人、同僚(受け)に選出したのは、『花降るふたり』(ここのつヒロ/芳文社)に登場する総務部で働く加久田慎一郎です。黒髪でメガネという出で立ちゆえに一見堅苦しさを感じるのですが、嘘のつけない真っすぐな性格にとても好感が持てます。
作中、同期同士のケンカには率先して仲裁に入り、相手を傷つけない言葉でフォローを入れるというシーンが描かれています。そんな加久田の真っすぐさに魅了されてしまう水上(攻め)に「分かるよ、その気持ち……!」と共感してしまうんですよね。
また、営業の水上が客先に出かける際、「気を付けて行って来て下さい」と一言声をかけてくれる加久田。なんの変哲もない一言ですが、そんな気遣いの一言をかけてくれる同僚がいるだけで、ちょっぴり幸せな気持ちで仕事ができる気がします。