コロナ後遺症患者などに見られる「血中コエンザイムQ10濃度の低さ × 酸化ストレスの高さ」

「選定した157名の患者の血中コエンザイムQ10濃度、そしてコエンザイムQ10が作用する酸化ストレスを測定したところ、『健常者と比較して血中コエンザイムQ10濃度が低く、酸化ストレスが高い』という傾向が見られました」(中富さん)」

この調査と関連して、1ヶ月から6ヶ月未満の疲労(亜急性疲労)を抱えている成人を対象に、還元型コエンザイムQ10を12週間かけて摂取してもらう研究も行われている。その結果、疲労感や眠気の改善などが見られている。

コロナ後遺症や疲労疾患にはコエンザイムQ10? 最新研究結果と対策_2
セミナー配布資料より

今回のように「コロナ後遺症を含めた疲労に関する疾患をもつ方をまとめて、体系立てて評価した調査は、おそらく世界で初めて」と中富さん。この調査結果が「問題提起」となり、今後世界的にさまざまな研究が行われることを願っているそうだ。

コエンザイムQ10がコロナ後遺症や疲労に関連するなら、日々どうやって摂取したらよいのだろうか。血中のコエンザイムQ10濃度を測定する方法は? その答えも教えてくれた。