インタビュー前編
「若貴以来の兄弟優勝決定戦!? 若隆景、若元春兄弟が歴史を作るか!?」はこちら

相撲への思い。兄弟の強さの秘訣とはー

――相撲をやっていて楽しいこと、苦しいことは何ですか?

若元春 僕はそもそもそんなに相撲が好きじゃなくて、ずっと楽しいと思ったことはなかったんですけど、やっと幕内に上がって自分の相撲で勝てるようになってきたことは楽しいですね。苦しいのは四股。僕は四股が嫌いなんです。100回くらい踏むと限界が…。普通の力士からしたら少ないんでしょうね。

ジョジョにONE PIECE、カムイも。相撲最強兄弟の気分転換は漫画で_1

若隆景 相撲を始めた頃はすごく弱くて、まったく勝てなかったので、今こうして幕内の上位で相撲を取れているっていうのが考えられないくらい本当によかったと思います。そういう意味ではこうして自分が好きな相撲で、番付け上位で相撲を取れているっていうのは楽しいですね。

――番付にはあと2つ上(大関、横綱)があります。

若隆景 そうですね。これで満足することなく、まだ強くなりたいいので、苦しい稽古をたくさんして強くなりたいと思います。

ジョジョにONE PIECE、カムイも。相撲最強兄弟の気分転換は漫画で_2
若隆景は平成29年(2017年)3月場所初土俵、令和元年(19年)11月場所新入幕、若元春は平成23年(11年)11月場所初土俵、今年1月場所新入幕

――自分が強くなったと感じた瞬間、言い方を変えると覚醒の瞬間はありますか?

若隆景 僕ははっきりしていて、勝てるようになったタイミングっていうのは要所であって、そこで少しずつ自信をつけて相撲を取り続けられているのかなと思います。

――最近これでやっていけると確信できたのはいつですか?

若隆景 けがで途中休場だった新入幕の場所です。そこまで十両が9場所続いて、幕内で相撲を取れるかどうかすごく不安だったんですけど、いきなり4連勝できました。4連勝目の相撲で足首を痛めて休場にはなりましたが、幕内でも相撲を取れるという自信になりましたし、けがをしても戻って幕内で相撲を取れるっていう自信にもつながりました。

若元春 あんまり自信っていうのはずっとさほどない状態でここまできたので、でも、逆にそれがいいのかなと、僕には合っているのかなと思います。胸を借りるくらいの気持ちの方が気負わないというか。