インスタント焼きそばは『ペヤング』よりも『U.F.O.』派?

――頑なに本物にこだわる理由とは?

銀行員になって3年目、昭和56年の大晦日。銀行の大晦日って本当に過酷だったんですよ、一斉に人が押し寄せますから。それで残業中に、同僚たちと「年越しそば食いたいなー」ってヘトヘトの状態で話してたんです。

そしたら、非常用食料で『緑のたぬき』があるじゃないですか。もう銀行の湯沸かしボイラーは落とされてて、ぬるいお湯しかなかった。でも、私も同僚もお腹ペコペコだったので、そのぬるま湯で作って食べたんですよ。

――で、お味は?

超まずかった(笑)。

――それ、石破さんがパッケージの説明通りに、熱湯を注がなかったのが悪いかと!

そーいうことなんでしょうな。でも、これがトラウマとなってインスタントラーメンの「そば」や「うどん」とは距離を置いてます。

それに当時、コンビニはそれほどなかったけど、立ち食いそばはどこにでもあった。だから“本物”を優先してたんでしょう。

社会人になってからは、ラーメンも本物を優先していました。終電で帰ると、最寄り駅に屋台が出ててね。疲れて塩分を欲しているから、そこで食べるラーメンが本当にうまかった。

その屋台を食べそこねた時の“プランB”として、インスタントラーメンが存在していました。

――インスタントの焼きそばは、どうですか?

『ペヤング』の大盛りなんて、めちゃめちゃ量があって満足感が高い。でも、やはり西日本の人間ですから袋麺の『日清焼そば』を一番食べますね。あと、それの進化系の『日清U.F.O.』。

日清焼そばは片付けが楽なんです。まず、お湯やスープを捨てる必要がない。フライパン一本でお皿もいらない。私の場合は、もやしやキャベツなどの具材も追加せず、麺とソースを楽しみますから、本当に片付けが楽なんですよ。