カレーの石破茂がなぜラーメンに!?

今年4月、自民党の有志議員による「ラーメン文化振興議員連盟」(ラーメン議連)の設立総会が開かれた。ご当地ラーメンの発信などを通じて地方創生やインバウンドの底上げを目指す。その会長には石破茂氏が選ばれた。

「人生で一番辛かった時期、深夜に妻と食べた一杯」 石破茂ラーメン議連会長が語る思い出のラーメンBEST3_a
地元・鳥取の名店「香味徳」の牛骨ラーメンを美味しそうに啜る石破氏

石破氏といえばカレー好きで知られるが、日本食の代表としてラーメンにも以前から注目していたという。

「日本食といえばラーメンとカレー。カレー派が(私のような)文化系なのに対して、ラーメン派は体育会系な雰囲気で、肌が合わないんじゃないかと思っていたこともありました。ですが、そんな考え方が変わるきっかけになったのは、2000年、農林水産副大臣だった頃にセネガルの首都・ダカールで日本料理店に行った時のことです。

どんなメニューがあるのかなと興味津々で入ると、たった2種類、ラーメンとカレーしかなかったんです。海外から見た日本食といえばラーメンとカレーで、ラーメンも見過ごすことはできないと、妙に納得してしまいました」(石破氏)

食べた杯数を争ったり、食べ歩きで全国制覇する人がたくさんいたりと、ラーメンの体育会系な雰囲気に圧倒されながらも、ラーメン業界の成長には注目していたようだ。そんな石破氏が会長を務める「ラーメン議連」では3つのことを目指している。

① ご当地ラーメンを通じて各地域をさらににぎやかにしたい
② 原材料の高騰により値上げが余儀なくされているが、国民にもラーメン店にも負担が重くなりすぎないように支援したい
③ コロナ禍で客足が減り、経営が厳しい店を支援したい


「ラーメン屋のない街は全国にも数えるほどしかありません。ご当地ラーメンは大都市だけでなく各地にある。地元の食材を使い、それぞれの独自性を出している素晴らしい文化だと思います」(石破氏)

今回はそんな会長に、人生を支えた思い出のラーメンを3軒選んでもらった。