復路を任せられる選手はそろうのか…箱根まで残り2か月

もちろん、早稲田にも明るい材料はある。

今大会に出場しなかった選手にも実力者が控えており、その上、箱根駅伝で2年連続で6区山下りを担った山崎一吹(4年)も控える。山下りの経験者がいることは、特殊区間への対応という意味でも心強い。

また、全日本で8区間を戦い抜いた選手たちが、今後の練習で20キロ以上の距離に対応できるようになれば、選手起用の選択肢も広がる。

和田さんによると、花田監督は箱根に向けて11人程度の戦力がいるといった話もしているという。ただし、実際に20キロ前後の距離を安定して走れるかどうかは、これからの仕上がり次第だ。

シーズン前のインタビューでも、花田監督は11月中旬から12月上旬にかけての練習が、箱根での戦いを左右すると語っていた。

出雲、全日本という二つの大きなタイトルを獲得したことで、選手たちの自信も確実に高まっているだろう。

一方、箱根駅伝では近年圧倒的な強さを誇る青山学院大学をはじめ、國學院大學や駒澤大学なども黙ってはいない。

それでも、今回の全日本で見せた強さは、早稲田が三冠の最有力候補であることを強く印象づけるものだった。

往路でどれだけ貯金を作れるか。そして、復路を任せられる選手をどこまで育てられるか。

16年ぶりの三冠へ。花田監督がシーズン前に語った「最後に勝てるかは読めない」という不安を、この2か月でどこまで解消できるのか。

箱根駅伝の主役は、いまや早稲田大学になろうとしている。

取材・文/集英社オンライン編集部