「一般組が“接着剤”になる」早稲田の強さ

――“圧倒的な個”という言葉を花田監督は使われています。そういう選手が複数名いるのが今のチーム状況であり、今季のチームの強みと言っていいでしょうか。

花田勝彦(以下同)
 そうですね。今は、片手以上の選手がそういう状況になってきているので。

あとは、本当にチームとして戦えるかはこれからですね。それぞれの選手に話を聞くと、みんな“三大駅伝をしっかり走ろう”という気持ちを持っているので、この後は、どれだけ相乗効果が出せるのかが、駅伝の結果につながってくると思います。

創部112年を迎えた早大競走部初のスポンサーロゴが入ったチームウエアを着た花田監督(撮影/高木陽春)
創部112年を迎えた早大競走部初のスポンサーロゴが入ったチームウエアを着た花田監督(撮影/高木陽春)
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―― 一部の選手は国際大会がもはや当たり前になっていますが、駅伝へのモチベーションを持たせるために、花田監督が気を遣っていることもあるのでしょうか。

多少のわがままは聞いてあげる。というか、個人でやりたいことは尊重してあげることですね。それが今の時代には合っているのかもしれません。

その分、夏が終わったら、チームに還元してほしいという話はしています。今回のロゴスポンサーもそうですけど、早稲田に来たことで、いろんな支援を得られている部分もあるので、自分が早稲田大学競走部の一員であることは、やっぱり忘れないでほしいなと思います。

――前半戦の活躍を見ると順調に来ているように見えますが、一方で、課題に感じていることはありますか。

センスのある選手、強い選手は、質の高い練習ができるので、そこまで練習量を求めませんが、それに続く選手はある程度、練習量をこなさなければいけません。

うちはあまり“何キロ走ろう”という強制はしませんが、悪い意味で、練習量が少ない選手も多い。スピードがなければ、スタミナを練習量で補っていかなきゃいけないのですが。

そうなると、結局、能力のある選手だけでチームを構成してしまうことになります。

早稲田の良さっていうのは、いわゆる“一般組”の選手たちが積み上げてきたものが、強い選手たちの間の“接着剤”になるというか、そういう役割を担うところにあると思うのですが。