自分の個性で勝負の次女。意思決定を尊重してあげることが大事

O さっきお話に出た、次女の波瀾万丈度合いが5段階中4.5というのが衝撃です。勉強より何かものを作ったり体を動かしたりするのが好きみたいなのに、中学受験のレールに乗せてしまったんですが、この後の進路はどうしてあげればいいのかと。

yuji 彼女にはとにかく成功体験を積ませてあげること。この後、賞を受賞するとか、一番を取れる人だから。クリエイティブな力がすごくあるし、肘から先がいいので、習い事は習字や絵を描くとか、手を使うことがいいですね。

O 成功体験を積ませるとなると、受験も受かりそうなところを中心に勧めたほうがいいんでしょうか。

yuji 彼女について重要な指標は、意思決定を尊重してあげることです。意思とは違う学校に受かっても、彼女の思いは尊重されなかったことになるので、それはあまりお勧めしません。尊重すれば、たとえ駄目だったとしても彼女は納得します。チャレンジさせるのが重要です。
 長女さんは社会でうまくやれるし、教師や弁護士、司法書士とか、たぶん何らかの資格を取れる可能性が高い。一方、高みに上ったり権威性を帯びたりするのは次女さんのほう。自分の個性で勝負という人だから、学歴や資格に頼れない代わりに、荒波を行くことで切り開く。だから波瀾万丈度4.5なんです。

O 意外です。まだ幼いのに主張が強いなとは思っていたんですが。

yuji 社会で彼女の個性や特性が理解されるためという意味でも、何かで成功体験を積む必要があります。そのためのフックはあればあるほどいいですね。料理が上手とかマッサージがうまいとか、けん玉がピカイチとか、何でもいいんです。彼女はそれだけで十分やっていけます。

O これだけは人に負けないという、夢中になれることですね。

yuji そうです。つかみがあればOK。だから“持ってる”人なんです。その“持ってる”をどこで発揮するか、なので。受賞を狙えるというのはそういう意味です。審査員の目に留まりやすいとか、誰かの心を動かすとか、そういうストーリーですね。人生が波瀾万丈の人の話は、誰かを感動させるものです。
 ちなみに、何か習い事はしていますか?

O 受験を控えてお休みしていますが、以前は合気道をやっていました。

yuji いいですね! 剣道や弓道とか、○○道系はすごくいい。ちょっとマニアックな習い事がいいです。そこで1位になるとか、あるいは何か公募に応募して賞を取るとか、狙えると思います。

O きょうyujiさんにお目にかかる話を次女にしたら、恋愛について聞いてきてくれって(笑)。まだ小学6年生なのにと、びっくりしました。イケメン好きな子です。

yuji でも実際、恋愛は課題になっていますね。こちらも若干波瀾万丈です。恋愛運でイケメン好きというのもちゃんと出ています。ただ、結婚運はすごくいい。恋愛でどれだけ傷ついても、結婚はうまくいくと思います。

獅子座に月のあるクイーンが二人も、家で君臨している

O 親としては姉妹をそれぞれ変わりなく育てているつもりです。でも長女はちょっと不公平と思っている節があって、フェアじゃないと気にしているようです。姉妹を育てるにあたって、気にしておいたほうがいいことはありますか?

yuji 重複しますが、長女さんは社会適応性が高い人。比較的アメが多めじゃないとすねちゃうから、そこは大事ですが、結構放置でも何とかなります。世の中的なものとチャンネルが合いやすいから、社会からお咎めがない。反対に、次女さんはかなり独自路線で、社会の常識は当てはまらない。むしろ当てはめるとしんどいと思います。当てはめずに、ちゃんと尊重してあげてください。「なぜ?」とかいろいろ細かいことを聞いてくると思うので、対話が必要な人です。
 次女さんで見逃せないのが、ホロスコープの起点であるASC(アセンダント)に冥王星が乗っている「冥王星ライジングスター」持ちだということ。しかも月が獅子座にあり、太陽が5ハウス、山羊座に冥王星があるじゃないですか。王様ですよ、王様。王様的なものがトリプルで揃っているんだから、それは強いですよ。

O 友達と仲違いしたとかで、集団無視みたいなことがあっても、結構強気です。

yuji なびかないし、くじけない。

S かっこいいですね!

yuji 最終的にみんなをひれ伏させるパワーがあります。それをするには「どうだ、まいったか」と言えるものが必要です。そういったものを時間をかけて積み上げていくのが彼女の人生のミッションなんでしょう。

O あと気になっているのは、次女はわからないことがあっても、わたしはもちろん、先生とか、とにかく人に聞くのは嫌みたいで。これはどうしてあげればいいんでしょうか。

yuji だってナチュラルモードが王様ですよ? つまり親を含めて周りの人たちはみんな下々の者だから、そんな者たちに何かを聞くなんて、彼女の辞書にはないんです(笑)。「教えて」という懇願モデルがそもそもインストールされていない。だいたい、王様にアメをあげるわけにはいかないじゃないですか。だから供物を届ける必要はあっても、アメじゃないんです。

O 供物……なるほど……。ではどう育てればいいんでしょう。

yuji 何がやりたいとかどこへ行きたいとか、自分の意思がしっかりあるからわかっているはず。だからこちらは必要な供物を差し上げる。学費を出してあげるとか、ちゃんとご飯を食べてもらうとか。以上です。

O でも社会に出たら、頭を下げることだって必要じゃないですか。

yuji そこが、今回の新刊で語っていることなんです。つまり、親と子どものOSの違いゆえわかりにくいでしょうが、「社会に出ると頭を下げることも必要」だとしても、そう思っていない子もいるということです。頭を下げることは、親から学ばなくても、社会では壁にぶつかって否応なしに体験させられるでしょうし、心を砕かれることもあるでしょう。そのときに親にどうすればいいかを聞いてくるのであれば、初めて答えてあげればいいと思います。

O すごく大変そう。

S でもめちゃくちゃ面白いですね。

yuji 彼女は月が獅子座にある人。つまり、月の獅子座モード(自己表現や、人から注目され称賛されることで、安心感を得る性質)が発動するのは家の中、あるいは親しい友達の前だけ。そして自己表現の部屋である5ハウスに、コミュニケーションを表す双子座に入った太陽があるということは、おそらく外ではうまく振る舞うでしょう。

O 確かに家の中と外では態度が違うなとずっと思っていました。

yuji でもすごいですね。獅子座に月のあるクイーンが二人も家で君臨しているなんて。これは供物を捧げるのが大変(笑)。

O でも納得しました(笑)。次女はときどき「自分は天才」みたいなことを言うので、何を根拠にと思っていたのですが、そういうことだったかと。

yuji 天才性を発揮し始めるのは17歳くらいからです。だからもうぼちぼちその片鱗が現れているのかも。

S 星読みは面白いですね。このネイタルチャートだけでそこまでわかってしまうなんて、すごい。

yuji そうなんですよ。このぺらぺらの紙一枚で、プロファイリングが結構できますね。

S うちはひとり娘ですが、姉妹でもこんなに違うんだとあらためてびっくりしました。

星読み師yuji「子どもの星を読む」鑑定座談会_4