iPhoneを乗っ取られたら、不正アクセスされ放題
2026年秋、不正アクセスによる個人情報の流出が相次いでいる。
10月9日、情報処理推進機構(IPA)は、金融機関や通信事業者などで不正アクセスによる情報漏洩が相次いでいるとして、緊急の注意喚起を行なった。さらに29日には消費者庁も注意喚起を発表するなど、政府機関が警戒を強めている。
個人のアカウントも危険にさらされている。フィッシング対策協議会によると、9月に寄せられたフィッシングの報告は9万4661件で、前月比約15%増。その約11%はAppleをかたるものだった。
こうした数字はiPhone本体がハッキングされた件数ではないが、スマートフォンのセキュリティ対策を見直す重要性は高まっている。
今やiPhoneには写真や連絡先、メール、銀行・証券会社のアプリなど、重要な情報が詰まっている。さらに、純正の「パスワード」アプリには、さまざまなサービスのパスワードやパスキーも保存されている。
「パスワード」アプリは、Face IDだけでなく端末のパスコードでも開くことができる。パスキーは従来のパスワードより安全性が高く、フィッシング攻撃にも強い仕組みだが、決して万能ではない。iPhoneを盗まれ、パスコードまで知られてしまうと、設定によっては第三者が保存済みのパスワードを読み取ったり、パスキーを不正に使用したりして、さまざまなサービスにログインするおそれがあるのだ。
また、OSの脆弱性を悪用した攻撃や、Apple Accountそのものの乗っ取りにも注意が必要だ。
iPhoneにはこうした危険への対策機能が用意されている。被害を防ぎ、万一の場合にも被害を小さくするため、確認しておきたい5つの設定を紹介したい。
① iOSとアプリを最新に保つ
iOSやアプリには、セキュリティ上の欠陥(脆弱性)が見つかることがある。悪用されると不正な操作や情報流出につながるおそれがあるため、修正プログラムを速やかに適用することが重要だ。
【設定方法】
「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」で更新を確認。同画面の「自動アップデート」で自動インストールをオンにする。
アプリは「設定」→「アプリ」→「App Store」→「アプリのアップデート」をオン。
対応するOSでは「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「バックグラウンドセキュリティ改善」→「自動インストール」も確認したい。
【デメリット】
更新後に一部のアプリで不具合が生じることがある。自動更新が不安なら手動でもよいが、更新を先延ばしにしないことが重要だ。













