巨人は1位候補12人、楽天は数十通りを想定…異例のドラフトの背景
2026年のプロ野球ドラフト会議が10月22日に開催される。
今年最大の特徴は、12球団すべてが1位指名選手を事前公表しなかったことだ。近年は他球団との競合を避けたり、獲得したい選手に熱意を伝えたりするため、1位指名を事前公表する球団が目立っていた。2022年には9球団、昨年も3球団が公表している。
しかし今年は、前日の21日になっても公表した球団はゼロ。2013年以来13年ぶりの異例の展開となった。
なぜ、今年はどの球団も手の内を明かさないのか。
21日にスカウト会議を開いた巨人は、1位指名候補が12人いることを明らかにした。榑松伸介スカウトディレクターは、最終決定を当日に持ち越すと説明。候補には高校生から社会人まで、投手も野手も含まれていると各スポーツ紙が報じている。
さらに巨人は、来季の監督が決まっておらず、監督不在でドラフトに臨むことになった。競合した場合は、水野雄仁編成本部長が抽選を担当する。
一方、楽天も1位候補を12人残し、当日に最終決定する方針。石井一久GMは数十通りの指名パターンをシミュレーションしたと明かした。球団によって欲しい選手や補強ポイントは異なるが、他球団の動向を読み切れない状況がうかがえる。
では、そんな今年のドラフトでは、どのような選手に注目すべきなのか。
アマチュア野球に精通するサラリーマンスカウトさんは、特に菰田陽生(山梨学院)と渡部海(青山学院大)の2人を挙げている。
「目玉クラスの選手では二刀流の菰田選手と大学生捕手の渡部選手がいます。毎年多くの好選手がドラフト会議をにぎわせてくれますが、菰田選手は投打のスケールの大きさが魅力」
菰田は身長195センチ、投げては最速152キロ、打っては高校通算39本塁打という二刀流。一方、渡部は強肩強打の捕手で、複数球団が1位指名すれば、現在のドラフト方式では大学生捕手として史上初の競合となる。
さらに今年は即戦力として期待される大学生投手も豊富だ。
各球団が競合を覚悟して有力候補を指名するのか、それとも他球団の動向を読んで単独指名を狙うのか。最後まで読みづらい展開となっている。













