「ほぼ裸」の大胆衣装に現場は無反応!?

――1989年に披露した「貝殻ビキニ」は、今も武田さんの代名詞です。そもそも、誰のアイデアだったのでしょう?

武田久美子(以下同)
 当時の所属事務所の社長です。写真集の撮影中に「これどうかな?」って提案してくれたんですよ。

武田久美子さん(撮影/佐々木里菜)
武田久美子さん(撮影/佐々木里菜)
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――あれほど大胆な衣装ですから、現場も盛り上がったのでは?

それが、全然で(笑)。誰も「おおっ!」とはならなかったんですよ。私も「ああ、そうね」くらいの反応でした。

当時は表紙に使えそうないい写真がなかなか撮れなくて、「それならこれで撮ってみようか」ぐらいの軽いノリだったんです。私もフォトグラファーも、あれほど話題になるとは思ってもいませんでした。

――貝殻を着けることに、抵抗はなかったんですか?

これがなんとも思いませんでした(笑)。「水着が貝になった」くらいの感覚ですから。当時は「3点隠れていればいい」という考えだったんです。

貝殻もスタイリングの方がきちんと作ってくださったので、私はそれを着けて撮影しただけ。特別な決意なんてまるでありませんでした。

「貝殻ビキニ」が大きな話題を呼んだ、1989年発売の武田久美子の写真集『My Dear STEPHANIE』(撮影/渡辺達生)
「貝殻ビキニ」が大きな話題を呼んだ、1989年発売の武田久美子の写真集『My Dear STEPHANIE』(撮影/渡辺達生)

――それが、今も語り継がれる1枚になったんですね……!

不思議ですよね。人を驚かせようと企んだことって、意外と空振りすると思うんです。逆に、偶然のひらめきが大きなものになったりする。

今回のサンゴ(写真集『Sango』内の代表的カット)も、撮影最終日の前夜に突然思いついたものですから。そういうところは似ているかもしれませんね。

――ちなみに、あの貝殻ビキニは今も保管されているのでしょうか。

撮影が終わった後に、ポーンッと捨てちゃったと思います(笑)。話題になるなんて考えていませんでしたから。