賛成多数だった採決阻止作戦…何故?
次に決議案処理の順番となり、当事者の蔵内議長は議場から退出。板橋副議長の指示で議案を説明した吉松県議が「蔵内議長を引き続き福岡県議会の代表として信任するのか、それとも信任しないのか。この問いにこそ私たち県議会議員ひとり一人が答えなければなりません」と訴えると小さな拍手が上がった。
しかしそこで「動議」「動議」と声が上がる。副議長に説明を求められ立ち上がったのは蔵内議長の秘書出身の林泰輔県議(自民)だ。
「提案者の主張については先ほどわれわれ自身によって設置を議決した第三者委員会に加え、県の第三者委員会や行革審(行政改革審議会)における調査報告によって事実関係が解明されるものと承知しております。このタイミングでの決議については調査内容にも影響を及ぼしかねません。(中断)よって採決の中止を求めます」
林県議がそう読み上げた途端に議場から「賛成」と数人が一斉に声を上げる。これを受け副議長は「決議案採決の中止に賛成する者は起立を」と呼びかける。その瞬間、自民党議員らが一斉に起立。副議長が「賛成多数であります」と宣言して決議案の採決は行われないことになり、直後に閉会が告げられた。
電撃的なこの採決阻止作戦の背景を地元記者が話す。
「当初は自民党内にも決議案に賛成する議員がいました。しかし本会議直前に蔵内氏が『しかるべき時期に議長を辞職する』と自民党内で表明し、分裂が露わになる採決をさせないことで自民党はまとまりました。そして同調を求められた立憲民主党系議員も10人程度が応じ賛成が過半数に達しました」(地元記者)













