「Aさんの口調はフワフワした感じでした」

しかし、小学校の駐車場でAさんは土下座をさせられ、Yも謝罪を受けた。なぜAさんへの「暴行」を止められなかったのか。

「梨瑚さんが先輩で上下関係があったので、梨瑚さんがAさんに謝らせていた時にそれを止めてしまうと、梨瑚さんの顔が立たなくなってまた怒っちゃうと思ったからです。

Aさんを私のうちに連れて行こうかと声をかけたんですが、Aさんが『帰れるから大丈夫だよ』みたいなことを言っていたので、大丈夫かなと思っていました」

小西受刑囚(写真/知人提供)
小西受刑囚(写真/知人提供)

続いて行われた弁護側の反対尋問で、YはAさんとインスタで友達になった時期と理由について「事件の半年前ぐらいに偶然」とし、次のように証言した。

「Aさんが(内田被告がラーメンを食べている写真を)なぜ上げたのかはわからないです。脅されていることも知らなかったので、待ち合わせたとは言っても、道の駅に来るとは思いませんでした。夜も遅いし、高校生だったので。だから(実際にAさんが現れて)びっくりしました。Aさんの口調は、フワフワした感じでした」

コンビニでAさんが脱出に失敗、通報しようとした従業員を内田被告が制止したことについて、弁護人が「それでも通報されるとは思わなかった?」と聞くと、Yは「思いました」と答えた。

第2回公判で証拠開示された検事の調書では、Yはこう供述している。

<セブンイレブン神居7条店に到着してから、自宅に帰るところまでお話しします。梨瑚さんは車を降りて、店内に入りました。その後、Aさんは「トイレに行きたいです」と言っていました。優花という人から「お願い、ついてきてもらっていい」と言われ、優花という人がAさんの腕を持ち、私もついて行きました。

優花という人とトイレの前で待っていると、Aさんは個室から出てきて、いきなり走り出して、レジに向かって行きました。警察に通報するように店員に言っていました。

梨瑚さんは「こいつ悪いことしたから、これから警察に行くんです。これで通報したら店も巻き添えくらいますよね」というようなことを言っていました。

優花という人は、仰向けになっていたAさんのフードを掴み、引っぱっていました。必死に抵抗していました。繰り返し2人は、「店に迷惑だから」と言っていました。優花という人から「ドアを開けて」と言われ、ドアを開けました。

優花という人は馬乗りになり、手で殴っていました。車に乗り、Aさんと挟み込んだ形になりました。自宅前で車を止めました。「梨瑚さん留萌まで送って行くんですよね」と確かめましたが、「こいつの態度次第だから」と言ってました。>

神居大橋(撮影/集英社オンライン)
神居大橋(撮影/集英社オンライン)