失敗や挫折があるからこそ、成功が待っている
野球を題材にした作品ながら、プレイシーンのみならず、選手・スカウト・コーチなど野球に携わる人々の苦悩や喜びをリアルに描いた前作は、野球ファンだけでなく、普段野球に触れることのない視聴者をも魅了した。
――『ドラフトキング』シリーズは、夢や目標に向かって進むすべての人に響く作品だと感じます。そんな人へメッセージをいただけますか。
どんなときにも失敗や挫折があります。それは確実。それらが存在するからこそ、成功があり、夢が叶う。そして残念ながら片方だけの振り子はないんですね。小さな成功には小さな挫折、大きい成功には大きい挫折が待っている。
僕の好きな言葉に、ユースケ・サンタマリアさんの「麻痺させる」っていうものがあるんです。これは嫌な感覚を麻痺させて、取り組むという考え方。
人は、それぞれのミッションを抱えて生きていくしかない。いろんな方法を試しても、ときには失敗と挫折が待っています。でも、それは大成功に向けての挫折かもしれない。そんな風に自分の意識を変化させることもできる。
だからこそ夢を持ってほしいですし、目標を持っていただきたいです。そして、このドラマはその振り子を描いている作品ですので、ぜひ観ていただきたいです。
「這い上がって来い、そうしたら俺が光を当ててやる」。劇中で郷原が放つこの言葉には、下の世代を引っ張り、場所を提供できる男でありたいというムロ自身の信念が重なっている。
野球ドラマの枠を超え、世代を超えて受け継がれるべき「思い」が詰まった本作。どの世代の視聴者にとっても、明日を生きるための大切なヒントが見つかるに違いない。
取材・文/羽田健治
撮影/廣瀬靖士
ヘアメイク・池田真希
スタイリスト・森川 雅代














