根本的な原因は生活圏に侵入を許しているネズミ
第二に、都市計画における公衆衛生設備と廃棄物管理を抜本的に改善すること。第三に、農業やインフラ管理において、殺鼠剤に過度に依存せず生態系バランスを重視する「統合的病害虫管理」を法制化し、普及させることである。
目に見えないウイルスの影に怯え続けるのは終わりにしなければならない。病原体自体も恐ろしいが、根本的な原因は生活圏に侵入を許しているネズミの存在にある。
運び屋であるネズミを断ち切れば、感染症の連鎖も、農作物の無惨な略奪も同時に止めることができる。局所的な痛手を見て見ぬふりをして放置すれば、やがて社会全体に修復不可能な深い傷跡を残す可能性がある。
人間の生活空間からネズミを駆除し、豊かな社会を守る強固な盾を築き上げること。マクロ経済の持続的成長は、自然生態系との健全な境界線を再構築し、いかに予防的に維持していくかにかかっている。
文/小倉健一 写真/shutterstock













