ローン審査で信用のない人の「信用情報」とは?

住宅ローンをはじめ、クレジットカードや商品購入の分割払い、消費者金融も含め、世の中の金融審査は、すべて信用情報機関の信用情報をもとにしている。

多少はその会社ごとの審査基準はあるにせよ、「独自審査」や「自社審査」などでお金の貸付をしてくれるところは、まずほとんどないといってもいい。

なぜなら、「信用情報」の照会なくして審査のしようがないからだ。その人が、いつ、どこからお金を借りて、借りている残高がいくらあるのか? その返済履歴は? 何社からいくら借りているのか? 弁護士や裁判所が介入して借金を整理したことがないのか……? そういったすべてを知ることができるのが信用情報というもの。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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銀行にかぎらず、金融会社は、この信用情報機関に加盟し、申し込みが入ったら、そのお客さまのお金の履歴書ともいえる信用情報を照会するわけである。

そして、その人の「返済の信用度」を見る。その情報のなかでも銀行を含む金融機関がいちばん注視するのが異動情報、すなわち金融事故といわれるものであり、世間一般に「ブラック」と呼ばれるものがこれ。

ブラックリストなどという人もいるが、実際にそんなリストがあるわけではなく、信用情報を照会した際に発覚する金融事故のことをいう。

そして住宅ローン審査時にこの情報が出てきてしまったら、その人が住宅ローンの借入ができる可能性はほぼ0%となる。

私自身、消費者金融に勤めていたときはこの信用情報を照会する側だったため、本当、こればかりは照会してみないとわからないということを痛感している。

つまり人柄や雰囲気でわかるものでもなければ、現在の収入や社会的地位で予測がつくものでもない。

たまにお客さまのなかにいるのが、「以前、債務整理をしたことあるけど、きちんと全額返済しましたよ。なのに、なぜ借りられない?」という人。

債務整理の任意返済で完済していても、任意整理ということは、利息を下げてもらったか、利息を免除してもらっているということ。

そういう意味では「きちんと」返済したことにはならないのである。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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だから任意整理で完済してようと破産してようと、信用情報の扱いは同じ「金融事故」となる。

ちなみに一度、信用情報にこの事故情報が載ってしまうと、5〜10年はその記録が残ってしまうため、現在、どんなに年収が高かろうが、裕福な暮らしをしてようが、審査には落ちることとなるだろう。

銀行も、その人の未来などは予測できないので、その人の「過去」を見て判断するしかないわけである。

住宅メーカーのお客さまも同様に、その人の現在の生活ぶりや年収では判断がつかないことも多い。