保守層、不満爆発の可能性も

高市首相に対しては「強い保守政治」を体現するリーダーとしての期待が寄せられていたはずだ。だが、これまでのスタンスを見る限り、与党内調整の末の修正や米国一辺倒とみられる外交ばかりが目立つ。

つまり、「首相就任前の言葉は強かったが、首相としての実行力には疑問」という評価が生じてくるのではないか。

コアな支持層からすれば、首相の理念には共鳴・評価するものの、それが結実しないという不満が爆発してくる可能性は少なくないだろう。問われるのは、どこまで「実行」できるかだ。

高支持率を背景に一時は「サナ活」「サナ推し」といった言葉まで生まれたが、高市氏を支持する保守層の期待に応えていけなければ、今後は支持の厚みが薄れていくのは間違いない。政権発足から半年近くが過ぎ、期待先行で突き進んできた高市内閣に対しては国民も冷静な視線を注ぐようになっている。

再評価において「看板倒れ」と見なされるのか、それとも「実行力がある」と映るのか。内閣支持率は今後、期待と失望の間で揺れ動いていくことになりそうだ。

文/竹橋大吉