首相就任後は靖国参拝を自重
保守層からの期待が外れたという意味では、「靖国神社参拝」も当てはまる。
高市氏はこれまでの記者会見で「靖国神社は戦没者慰霊の中心的な施設であり、平和の社。どのように慰霊をするのか、また平和をお祈りするのかは適宜適切に判断させていただく。これは絶対に外交問題にされるべきことではない。お互いに祖国のために命を落とした方に敬意を払い合える国際環境をつくるために一生懸命努力していきたい」などと述べ、首相在任中の靖国参拝を「公約」としてきたはずだ。
だが、首相就任後は靖国参拝を自重している。かつて、「これは絶対に外交問題にされるべきことではない」と主張したにもかかわらず、2月8日のフジテレビ番組では「同盟国、周辺諸国にもちゃんと理解を得る。互いに国のために亡くなった方々に敬意をささげる環境をつくるのが私の目標」とお茶を濁すような姿勢に終始した。
正直、こうした首相の「変節」にはガッカリしている方も少なくないのではないか。
中国に対する言動と比較して「媚米」ぶりは顕著
昨秋の国会審議においては、台湾有事の際は「存立危機事態になり得る」と主張して保守層から評価を受けた高市氏だが、米国によるベネズエラ攻撃やイラン攻撃などに対しては慎重に言葉を選んだままだ。
昨年10月の記者会見で、首相は「日本の国益に合わないことが起きた場合には、日米の協議の枠組みの中でしっかり申し上げる」と言っていたはずだが、中国に対する言動と比較して「媚米」ぶりは顕著だ。
言うまでもなく、日米同盟関係が我が国の外交・安全保障の基盤であるものの、時に「NO」と言えない日本であっては困る。加えて、2月22日の「竹島の日」式典には閣僚の派遣を見送った。
高市首相は「竹島の日、堂々と大臣が出て行ったらいいじゃないですか。顔色を必要は窺う必要はない」などと威勢良く語っていたにもかかわらず、である。自民党三役が出席するのとでは意味が全く違う。













