中古マンションの内見で見るべき場所
もし検討しているのが中古マンションであれば、新築とは違うチェックポイントが存在する。それは「郵便受け(メールボックス)」と「ゴミ置き場」だ。
「中古の部屋の内見に行ったら、必ず郵便受けの掲示板を確認してください。そこに『騒音の苦情が来ています』といったトラブルの張り紙が大量にないか、チラシがあふれ返って散乱していないかを見ます。また、時間帯にもよりますが、ゴミ置き場を見れば住民のマナーや管理人の手が行き届いているかどうかが一目で分かります。『民度』という言葉はあまりよくありませんが、この2つは住民の居住マナーが守られているかを知る上で絶対にチェックすべき箇所です」
最後に、物件を探す際に誰もが一度は目にする「ネットの掲示板」や「SNS」との付き合い方について西岡氏の考え方を聞いた。
「掲示板には、思いつく限りのその物件の悪口がマックスで書き込まれています。しかし、それを見て買うのをやめるのではなく、『ハザードマップに色がついているくらいしか文句を言うところがないのか』と逆張りの視点で見るのが正解です。言ってみれば『お前の母ちゃんデベソ』レベルの悪口しか出てこない物件なら、むしろ良い物件だと言えるのです」
一方で、西岡氏が信頼を置いているのが「X(旧Twitter)」などでの一般の人の素朴なつぶやきだ。
「プロの客観的な分析も大事ですが、それよりも一般の人がポロッとつぶやいた『今日見たけど、あのマンションめっちゃカッコいいよね』『目立ってるよね』という主観的な声の方が、実は意味があると思っています。第2回でも話したように、マンションの資産価値は結局『人気投票』です。深く考えずに流されて投票する人も多い中、ポジティブであれネガティブであれ、話題になって人々の記憶に刺さっている物件こそが強いのです」
緻密なデータ分析だけでなく、住む人の「気持ち」や「憧れ」に寄り添う哲学を見極め、「悪名すらも味方につけるしたたかさ」を持つこと。これこそが、真に良いマンションをつかむ最強のセオリーなのかもしれない。
取材・文/集英社オンライン編集部














