モデルルームの鉄則は「オプションをはがし、上を見よ」
モデルルームで豪華な内装や設備に目を奪われてしまう人は多い。しかし、西岡氏は「部屋の雰囲気をそのまま判断するのはよくない」と語る。
「モデルルームにはオプション(別途お金を払って追加できる設備やデザイン)が入りまくっています。ですから、私が入室して最初にやるのは『どれがオプションですか? 標準設備はどれですか』と訊き続けることです。オプションが少ない子供部屋などを確認して、本物に近いイメージを高めることが重要です」
そして、室内で必ず確認すべき最も重要なポイントが「上」である。
「部屋の広さを見るために下の方を見がちですが、上の方が圧倒的に大事です。具体的には『天井高』と『窓のサッシ高』です。ここは後からどんなに頑張っても変えられない部分であり、居住快適性に直結します。また、水平の柱によって天井高が低くなる箇所、いわゆる『下がり天井』の有無も、モデルルームや図面で確実にチェックしてください。私自身、過去に天井高やサッシ高が低くて圧迫感があり、購入を見送った経験が何度かあります」
では、逆に追加料金を払ってオプションをつけるとしたらどこにお金をかけるべきか。西岡氏は「水回りの高級感」が、のちの資産価値を大きく左右すると語る。
「リビングの壁紙をエコカラットにするなどのオプションは、個人の好みの問題であり、実は資産価値にそこまで影響しません。しかし、キッチンの天板(フィオレストーンなど)のグレードや、カウンター側面の壁紙部分を天板と同じ石素材で床まで下ろす『張り下ろし』などは、見た瞬間の高級感が全く違います。また、お風呂やトイレといった水回りのグレードを上げておくことは、将来売却する際に次の購入者から高く評価され、全体の資産価値の向上に寄与する可能性があります」
さらに、夫婦でマンションを選ぶ際の重要なスタンスについても言及する。
「家の中で奥さんが最もこだわる場所の一つがキッチンです。だからこそ、キッチンに関しては奥さんがやりたいと言ったオプションは基本的に入れた方が良い。夫婦の良好な関係に寄与します。そして実は、売却時にも有利になるかもしれません。同じマンションで競合が出た時、勝敗を分けるポイントになりうるのは水回りの強さです。次の購入者も奥さんの意見を重視する可能性があるからです」














