流木が引っかかり氾濫の一因にも…撤去費1600万円、自治体の重い負担
いっぽう安全に絡む問題は他にもある。
橋は川が増水した際、流木などがひっかかって流れが悪くなり、川から水があふれる原因にもなる。
最近では2023年9月、線状降水帯の発生による豪雨に見舞われた福島県いわき市南部で市内を流れる県管理の二級河川、宮川に架かる持ち主不明の橋に流木やゴミがひっかかり、周辺地域が浸水する一因になったとみられている。
これを受け福島県いわき建設事務所は浸水した地域にある10の管理者がわからない橋のうち4つを昨年4月までに河川法に基づく代執行で撤去した。
いわき建設事務所は「『勝手橋』という表現は、地域住民が『勝手に設置した橋』というニュアンスを含み、長年その橋を生活の一部として利用してこられた住民の皆様の感情に配慮したものとは言えないと考えており、福島県では一律に『管理者不明橋』と呼称しています」と説明しながら、撤去の経緯を振り返る。
「撤去した4橋の管理者不明橋のうち一部は近隣住民の方々の生活に利用されていました。洪水氾濫後も損傷のない橋は引き続き利用されていました。
また地域の方々が危険と判断した橋は地域からの要請により緊急的に通行禁止となりました。10橋のうち地域の方々から撤去の理解を得られた4橋を先行して撤去しました。
4橋の撤去費用の合計は約1600万円です。残る6橋は河川改修事業に合わせて対応を検討してまいります」(同事務所)
住民の生活に使われながら安全面で責任を取る主体がない管理者不明の橋。老朽化の進行で自治体の負担も増える。設置したと心当たりがある人は行政に届け出てほしい。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













